(貴音が新しい衣装の試着をしている……。 かなり気合いが入っている様子だな)
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(貴音が新しい衣装の試着をしている……。
かなり気合いが入っている様子だな)
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お疲れさま、貴音。
衣装、気になるところとかはあるか?
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プロデューサー、お疲れ様です。いいえ、
衣装には何も。真、素晴らしい仕上りかと思います。
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ただ、これは、うぇでぃんぐどれす……。
生半可な気持ちでは、着てはならぬもの……。
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ま、まあ……いちおうステージ衣装だけど、
テーマ的には、そう見えてもおかしくないかな。
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そうなのです。ですので、どうすればより一層、
ふさわしく見せられるのか、と考えている次第です。
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なるほど……。
でも今のままで、貴音は十分魅力的だけど?
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そ……。あの、ありがとうございます。
そう言っていただけるのは、うれしいのですが……。
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私自身は、衣装に見合ってないように思えます。
内面も佇まいも、まだまだ未熟……。
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花嫁らしい表情、仕草、立ち居振る舞いなど、
もっと勉強しなくてはいけません。
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うーん……。いや、それもどうかな。
貴音はやっぱり、今のままがいいと思う。
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まぁ……!
あの、なぜ、そこまでおっしゃるのですか?
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もともと十分似合ってるのもあるけど……きっと、知ら
ない事への戸惑いが、初々しさになってるんだと思う。
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だから今の貴音は、衣装がすごく似合ってて、
しかも初々しさも、つつましさもあって……。
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うん、たぶん最高の状態だ。
最高に綺麗で、かわいいと思う!
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きっとファンのみんなも、喜んでくれるよ。
ステージに出すのが、今から楽しみだな!
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…………。はい……そうですね、真に……ふふっ。
ありがとうございます、プロデューサー。
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おかげさまで、私もようやく安堵いたしました。
ステージには、胸を張って参りたいと思います。
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あなた様のくださった、この衣装に身を包んで。
ひとりでも多くの方に、喜んでいただけるように……。
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ああ、よろしく頼む。
俺もしっかりエスコートしないとな!
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はい……どうぞ、よろしく……
お願いいたします。
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ところで、あの……。
もう少しだけ、お時間を……いただけますか?
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いえ、その……たいしたことではないのです。
ないのですが、ただ……。
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もう少しだけ、こうしていたいのです。
あなた様とふたりだけで、こうして……。