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プロデューサー。この新しい衣装、 本当にありがとうございました。

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プロデューサー。この新しい衣装、 本当にありがとうございました。
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どういたしまして。うん、とても似合ってるな。 ……でも、どうしたんだ? いきなり改まって。
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いえ、私もこの衣装の出来に、改めて 驚いてるというか、感心してるというか……。
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『ゾンビ化した花嫁』なんてコンセプトを最初に 聞いたときは正直、どうなの?って思ったんですけど。
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恐ろしくも妖しく美しく。見る人に不安と安心を 同時に与えるような……そんな仕上がりで、すごくて。
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そうだな。いいデザインの衣装が仕上がって 俺も安心したし、嬉しいよ。
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というわけで、衣装はとてもいいです! ただ、問題は私自身で……。
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えっ? 律子、何かあったのか? 本当は着たくないとか、気に入らないとか……。
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あ、いえいえ。すごく気に入ってますよ! 面白いですよね、ゾンビ花嫁。キャッチーで!
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ただ……これを着るからには、大事じゃないですか。 ゾンビの花嫁を、私がステージでどう表現するか……。
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そういうことか。よかった、イヤじゃないんだよな。 でも確かに、表現は悩ましいな……。
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とりあえず、ゾンビらしい立ち姿や動きに こだわるのは違うかな、とは思ってて……。
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そうなると必然的に、花嫁を表現することになるん ですけど、それはそれで、どう考えたらいいか……。
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ただのウェディング姿じゃないってことは 伝えたいよな。
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そうそう、そうなんですよ。たとえゾンビとなり、 ドレスがボロボロになっても……。
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それでも相手を想い続ける。死してなお、 最愛の人には縋っている……そういう姿を。
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いや、姿そのものは衣装で表現できるよ。律子は その姿に、気持ちを入れることを重視したらどうだ?
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あ……そっか。そうですね! 私が、花嫁の気持ちを もっと掴めば、花嫁らしい振る舞いができそう!
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よーし! じゃあプロデューサー。 隣に立って、私の花婿になってくれませんか?
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おっ! 大胆だな。 ……ふつつか者ですが、よろしくお願いします。
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…………? あ。 ち! 違います! そうじゃなくて、あああっ!
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ん? 何か違ったのか?
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ええ。花嫁の相手役のつもりで、試しにちょっと、 私と結婚してくれませんか? っていう意味で……。
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って、それも違うなあ! ……何笑ってるんですか! プロデューサー! もぉーーっ!
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