(瑞希の衣装は、映画の役柄どおり かなり個性的なものになった。さて、反応は……)
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(瑞希の衣装は、映画の役柄どおり
かなり個性的なものになった。さて、反応は……)
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瑞希……あ、衣装の試着中か。
どうだ? 違和感とかなさそうか?
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プロデューサー。
はい、ありません。とても素敵な衣装です。
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特に、このつけヒゲが気に入りました。
……とても、ダンディー。
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そ、そうなのか?
むしろ、そこに戸惑ってないか心配したんだけど……。
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はい。初めは、すこし。
ですが、こうしてつけているうちに気付きました。
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はい。このヒゲの、チャームポイントに。
……語っても、いいですか?
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あ、ああ……もちろん!
チャームポイント、聞かせてくれないか。
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まず、手触りがいいです。
柔らかすぎず、かといって固すぎず……アルデンテ。
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そして何より、このヒゲをつけていると、
えらくなった気がします。えっへん。おっほん。
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衣装にもぴったりで、落ち着いた気分になれます。
支配人は、男性ですし……大人ですから。
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なるほど……。
自然な形で、演技に入れるってことだな。
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はい。このつけヒゲと衣装さえあれば、
運気も上昇。宝くじも当たって……おや?
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いや、そこまではどうかな……。
でもまあ、瑞希が言いたいことはわかったよ。
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ありがとうございます。これでようやく、
プロデューサーと肩を並べられるかと。
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私はいつも、アイドルとしてプロデューサーに
背中を押してもらっています。
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ですが、たまには隣とか。私が、
プロデューサーの後ろに立ってみたいなと。
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なんだ、そんな事を考えてたのか……。
いつでも瑞希の好きなところに立ってくれ。
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プロデューサーとアイドルは、二人三脚だ。
それさえ忘れないでいてくれればだけど。
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ありがとうございます。……こうして自分の気持ちを
言うことができたのも、きっと、ヒゲのおかげです。
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プロデューサー。せっかくなので、
普段から、この衣装で過ごすというのは……。
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いや、それはちょっと……。
さすがに、みんなビックリすると思うし。
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そうですか。
なかなか、良い選択かと思ったのですが……。
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ヒゲがなくても、いつも……伝えられるように。
……なれたら、いいな。