お疲れさま、桃子。 新しい衣装、よく似合ってるよ。
1
お疲れさま、桃子。
新しい衣装、よく似合ってるよ。
2
ふふん、そうでしょ? でも、そんな当たり前のこと
だけ言ってもダメだよ? お兄ちゃん。
3
こういう時は、もっと具体的に言わないと。
ほらほら、どこがどう似合ってるの?
4
そうだなぁ……まあ、文句なしに可愛いよな。
アリスっぽくて、でも、桃子らしさもあって、
5
それと、なんと言っても髪型だな。
新鮮な感じがあって、凄くいいと思うよ。
6
ふ、ふーん……まあまあだね。髪型のことを言えたのは
褒めてあげる。すっごくこだわったからね。
7
スタイリストさんに髪型の変更を提案したんだってな。
普段桃子はそんなこと言わないのにって、喜んでたよ。
8
え、ホント? 喜んでたって……どうしてかな?
桃子、結構ワガママ言っちゃったと思ったのに……。
9
うん、熱心に言ってもらえて、嬉しかったって。
なにか理由があったのか?
10
べ、別に……髪型はイメージを作るのに大事だから。
ちょっと試してみたかっただけ。
11
それに、これって不思議の国のアリスの衣装でしょ?
アリスって、みんなに協力してもらうし……。
12
チェシャ猫が道を教えてくれたり、
帽子屋がおしゃべりに付き合ってくれたりとか。
14
だから桃子も、色々な人に協力してもらって、
役作りをしていけたらいいかもって思っただけだよ。
15
まあ、アリスは仲間のおかげだって、わかってない
みたい……桃子の方が、大人だよね? ふふん。
16
ああ、そうだな……。
それに気づけたのは、桃子が成長してる証だと思うよ。
17
うん。それと、まあ、劇場のみんなのおかげと……。
ほんのちょっと、お兄ちゃんのおかげかも。
18
だから、ええと……お兄ちゃんは、
これからも桃子のこと、助けないとダメだよ?
19
当然じゃないか。これからも
一番の味方であり続けるから、安心してくれ。
20
うん……あ、そ、それじゃ桃子、
そろそろ着替えるから! 出て行って!
21
(道に迷っても、アクシデントがあっても、
きっと桃子は大丈夫だろう……)
22
(スタッフやアイドル、それにファン……。
今は大勢の人が、桃子の味方なんだから!)