1
(今日はグラビア雑誌『アイグラ!!』の撮影だ。
雪歩と一緒に現場入りした)
2
あの、プロデューサー……。
今日の撮影って、遅くまでかかりそうですか?
3
うーん、どうだろう? そう遅くならないはずだけど、
撮り直しがあるとわからないな。
4
そうなんですね……。
うう、暗くなる前に終わるといいなぁ……。
6
そういうわけじゃないんですけど……
夜の学校って、何か……いるような気がしたり……。
8
ひう! 言っちゃダメですぅ!
ウワサをしたら、呼ばれたと思って出て来ちゃうって!
9
あ、ああ、ごめんごめん。
確かに夜の学校って、ちょっと不気味だよな。
10
はい……。前に、課題のノートを学校に忘れて、
放課後取りに行ったことがあるんですけど……
11
学校の中に入ったら、暗いし、静かだし
だんだん怖くなっちゃって……!
12
そうか……よし、それなら今日は、
なるべく雪歩の近くにいるよ。それならいいだろ?
13
あ……はい、ぜひお願いします! よかった、
プロデューサーが一緒なら、安心ですぅ。
14
だって、学校に出るのは生徒のおばけだから……。
プロデューサーより年下ですもんね!
15
うん? まあ……そうかもな!
おばけに年下とか、あるのかどうかはともかく……。
16
あ、でも先生のおばけだったら「何をしてるんだ!」て
プロデューサーが叱られちゃうかも……!?
17
大丈夫だよ。ちゃんと許可を取って撮影してるから。
校長先生のおばけだって、説得するよ。
18
わぁ、それなら……あ、でもでも、
女の子のおばけは、大丈夫ですか?
19
もしかしたら「SNSでバエたい……」とか言って
出てきて、心霊写真になっちゃうかも……はううっ。
20
なるほど、今どきだしな……。
でもそれなら、スカウトしてみるよ。
21
スカウト……えええっ!?
おばけをアイドルにしちゃうんですか!?
22
ああ、断られるかもしれないけど、
もし仲間になってくれたら、心強いだろ?
23
あ……。そ、そうですね。
おばけのアイドル仲間……ふふっ。
24
プロデューサー。私、友達になれるかもって
思ったら……ちょっと平気になってきた気がします。
25
おっ、それはよかった。
さて、そろそろ撮影だけど、頑張れそうか?
26
はい、頑張りますね♪ ……あ、で、でもあの、
撮影の間、ちゃんと近くにいてくださいねっ?