MLTD Archive(β)

ハンサム・ビースト 菊地真

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ぐるるるーっ! がおー! ……ダメだ。違う。 くう~っ、難しいなぁ~。
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……真? どうしたんだ、変な……いや、 大きな声を出して。
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あ、プロデューサー、聞いてください! ボク、どうしたらライオンになれますか!?
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ちょっと、落ち着いて落ち着いて。 最初から説明してくれないか。
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はい……。この前のお仕事で、ホワイトライオンの 赤ちゃんと遊ばせてもらったじゃないですか。
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その時、ず~っと一緒にいたいって思っちゃうくらい あの子たちにメロメロになっちゃったんです。
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確かにかわいかったよな。あのかわいさなら、 真がそう思っちゃうのもわかるよ。
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違うんです! ボクも最初はそうだと思ってました。 でも、あの子はかわいいだけじゃないんです!
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例えば……、風に吹かれて目を細めた時とか、 ところどころであの子『ライオン』の顔をしたんです。
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その表情が、すごく凛々しくて。ただカッコイイとか じゃない。本物の、魂からの凛々しさっていうか……!
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まあ……子供とはいえ、本物の肉食獣だからな。
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そうなんです、本物なんです! それがボクのハートにグイグイ来たんですよ~!
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ボクのこと、カッコイイっていってくれる子は いっぱいいます。でも、ボクは……本物じゃない!
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まあ……。 真は人間で、しかも女の子だからな……。
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そう、ボクは人間の女の子……。女の子……? へへっ、ボクが女の子かぁ~♪
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って違う、そうじゃない! プロデューサー、 今はそういうのやめてください! 後でお願いします!
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そ、そうか。 わかった、また後にするよ。
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ボク、アイドルとして、みんなの期待にちゃんと 応えたいんです。本物になりたいんです!
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だから、教えてくださいプロデューサー! ボク、どうしたらライオンになれますか!?
選択肢
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カッコいい……。 本当にカッコいいぞ、真!
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は? な、なんですか、いきなり。 うれしいですけど……でも違うんですってば~!
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いや、違わないよ。ライオンの凛々しさは、 真にはもう、いらないと思うんだ。
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えっ。でも、ボク……。
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ファンの期待に応えるため、本物になりたい。 そう願う今の真は、俺の目には……。
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本当に凛々しい魂をもった、 本物のアイドルに見えるよ。
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本物の、アイドル……。
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もう本物なんだから、別の物にならなくていい。 そう思わないか?
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ボクが……本物の、アイドル……。 そ、そんなの、十年早いですよ~。へへっ!
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でも……、ありがとうございます。 そういってもらえて、なんだかスッキリしました。
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ボクが本物になるために、向き合うべきなのは…… きっとあの子達じゃなくて、ファンのみんな、ですね!
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よ~し、今度の公演で、 みんなをガツンとメロメロにしちゃうぞ~!
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(迷っていても、目標を見つければまっしぐら。 ……そんなしなやかさも、ライオン似なのかもな!)
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