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(今日は仮装ライブ。アイドル達には公演途中の衣装
替えで、仮装衣装を披露してもらうことになっている)
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プロデューサー、お待たせいたしました。
今日の私の仮装衣装、ようやく決まりました。
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どれもゆにーくなものばかりで
つい迷ってしまいましたが……。
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そうか、気に入るのが見つかったなら良かったよ。
ちなみに、どれを着る予定なんだ?
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はい、ずんぐりとした猫の衣装がありました。
まるで、大きなぬいぐるみのような……。
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やはり、アイドルに最も必要なのは愛嬌。
そして、愛らしさだと思うのです。
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その点において、あの衣装は完璧かと……。
お客様方も、さぞ喜んでくださることでしょう。
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い、いや……あれはスタッフさん用の着ぐるみで、
アイドルが着たら、誰だかわからなくなるから……。
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なんと……いけませんでしたか……。
そうですか……。
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ご、ごめんな。なんかものすごく、
ガッカリさせてしまったみたいで。
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いえ……。問題ありません。実は、このようなことも
あろうかと……第二候補も選んでおきました。
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同じだ! 確かに茜かもしれない~ぐらいは思って
もらえそうだが、実は茜じゃなくて貴音だから同じだ!
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なんと……またしても……。
とても愛らしかったのですが……そうですか……。
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……わかった。じゃあ、こうしないか?
頭は出したままで、身体だけその着ぐるみにするとか。
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頭は出したまま……。それはいささか、
画竜点睛を欠くことになりませんか?
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いや、むしろ逆だと思うよ。今のその、
ヴァンパイアの気品にあふれた妖艶な貴音が……。
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身体だけ真逆に愛らしくなることで、両方際立つんだ。
……うん、よく考えたら本当にいける気がして来た!
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まあ、なんとお見事なご発案……!
さすがです、あなた様!
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では、のちに着替える、
猫の愛らしさを際立たせるためにも……。
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それまではばんぱいあとして、どこまでも高貴で、
そして妖しい舞台を御覧に入れましょう。ふふっ……♪
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(その瞳に本気の、妖艶な光が宿っている……。
目的の順序はともかく、いい仮装公演になりそうだ!)