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風花 四条貴音

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(定期公演で貴音は『風花』を披露した。 公演終了後、貴音の要望で屋上にやってきた……)
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本来であれば、他にもやるべきことがあるところを…… 真、ありがとうございます。
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いや、構わないよ。公演の片付けも、 スタッフさんに任せてるし、たまには大丈夫だろう。
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ふふ……。そう言っていただけると、安心いたします。 今日、こうしてお誘いしたのは、劇場でも公演を……。
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アイドルとして過ごしている日常を、 あなた様の隣で、振り返るためでした。
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振り返る……? なにか、あったのか?
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いえ。そういうわけではありません。今回は本当に、 ただ思い至ったから、というだけのことです。
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私がアイドルを続けているのは、 大切な人たちのそばにいるために望んでいる事……。
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一分、一秒が、特別であるからこそ……。 その日常を誰かと共有したいと思ったのです。
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そうだったのか。 そういう時に、声をかけてもらえたなんて光栄だよ。
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ふふ。あなた様は、私のプロデューサーですから。 あなた以上の適役はいないかと。
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…………。以前、京都で、お話ししましたね。 私に、たどり着きたい場所など、どこにもないと。
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ああ、覚えてるよ。だけど唯一望んでいるのは、 アイドルでいること……だったよな?
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はい。その想いは、今も変わっていません。 そして……これからも変わることはないでしょう。
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……そうか。
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もちろん、欲が無いという意味ではありません。 数多くの輝かしい世界を目にしてきた上で……。
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必ず、ここへ帰ってきたいと思うのです。 この劇場で、あなた様や皆と分かち合うために。
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うん、いいと思う。貴音にも、みんなにとっても。 今こうしているのも、その「分かち合うため」だな?
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その通りです。今宵の公演も……ファンの皆様と 思いを分かち合う、真、素晴らしい時間となりました。
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公演に参加した皆も、練習以上の力を発揮していて 私も油断をしていられないなと。ですから……。
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(公演の振り返りをはじめた貴音の顔は、幸せに満ちて いた。貴音の望みを守るために、俺も頑張らないとな)
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