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(『おとぎの国の物語』、今日の撮影が終わった。
響の姿が見えないようだが……?)
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うぎゃー!? って、プロデューサーか……
もう、びっくりさせないでよね!
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ごめん、そんなに驚くとは思わなくて。
それより、そんなところで何してるんだ?
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シーッ! 隠れてるの!
プロデューサー、星梨花たちは? いない?
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みんなは、先に帰ったけど……。
どうしたんだ? ケンカでもしたのか?
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ケンカなんかしてないぞ! 今回の撮影が始まってから
自分たち、前よりもっと仲良くなったからね!
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でも、自分がビッキーの衣装を着てると、
星梨花たちが……。
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すぐに、頭を撫でようとしてくるんだ!
自分、先輩なのにひどいと思わない!?
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ははっ、そうだったのか。でも、その衣装だし……
みんなが撫でたくなる気持ちもわかるよ。
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うう……プロデューサーまで……。
自分は真剣に悩んでるのに……。
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別に、嫌ってわけじゃないけど……みんなの前で
頭を撫でられるとか、先輩として威厳がないでしょ!
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そんな事ないと思うけどな。響は先輩として、
撮影でもみんなをちゃんとフォローしてるじゃないか。
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星梨花達も言ってたよ。響が色々教えてくれるから
心強いし、毎日撮影が楽しいって。
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え……みんなが?
プロデューサー、それ、本当?
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ああ。それに……もしかしたらだけど、星梨花は
響を撫でて、それで緊張を解してるのかもしれないな。
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響だって、家でいぬ美を撫でたらリラックスするだろ?
星梨花の家には、ジュニオールがいるし……。
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あっ……そっか。
星梨花は撮影で緊張してるから、それで……。
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プロデューサー!
自分は、先輩として星梨花に頼られてたんだね!
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そうかもしれないな。
響、ちょっとだけガマンしてあげられるか?
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大丈夫! 自分、ガマンなんかしないぞ。明日からは
先輩として、全力で星梨花に撫でられてあげる!
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(響は笑顔で、そう言い切った。そんな響の優しさが、
何よりも、星梨花の緊張を解きほぐしてくれるだろう)