MLTD Archive(β)

お茶目なヴァンパイアガール 七尾百合子

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あ、プロデューサーさん。 お疲れさまです……ふぁ。
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お疲れさま、百合子。 ……どうしたんだ? 何だか眠そうだけど。
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うう、すみません。昨日読んでた本が面白くて、 ちょっぴり夜更かししちゃいました……。
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そういう事か……寝不足には気をつけような! それで、どんな本を読んでたんだ?
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はい、ヴァンパイアが主人公の小説なんです! これが、すっごく面白くて……。
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上巻のラストで、ヴァンパイアの女の子と 人間の男の子が、敵に追われて駆け落ちするんです。
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そんな強い引きで終わられたら、すぐにでも 下巻を読みたくなっちゃうじゃありませんか!
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はは、そうだな。ヴァンパイアといえば、 百合子も今度のイベントで演じる予定だったな。
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はい! 私、この本のおかげで、 ヴァンパイアの気持ちがちょっとわかった気がします!
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今日も、ちょっと日差しがまぶしいくらいで…… ハッ! まさか、私もヴァンパイアに……!?
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いや、それは…… 夜更かしのしすぎなだけじゃないか?
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いえ、それだけじゃないんです。 なんだかすごく、のどが渇いてるような……。
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あの……プロデューサーさん。もしも私が、 本当にヴァンパイアになってしまったら……。
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その時は、プロデューサーさん……。
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えっ、百合子? そんな、まさか……。 冗談だよな?
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……。
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百合子?
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うぅ……ご、ごめんなさい! 私やっぱり、ヴァンパイアにはなれそうもありません!
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だってプロデューサーさんの首筋に、 く、口をつけるなんて……そんなの絶対ムリです!
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いや、本物じゃないなら必要ないから……でも、 今の演技は良かったよ。本番も、その調子で頼んだぞ!
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ほ、本当ですか? わかりました! 私、本番でもヴァンパイアとして、がんばりますね!
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(頑張る方向が、少しずれているような気もするけど ……百合子はやる気みたいだし、本番に期待しよう!)
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