MILLION LIVE CONFERENCE! 七尾百合子
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(グラビア雑誌『アイグラ!!』の撮影日。
今日は百合子の番だけど、様子はどうかな?)
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あ、あの……プロデューサーさん。
着替えてみたんですけど、どうでしょうか……?
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お疲れ様。うん、似合う似合う!
プライベートな雰囲気もあって、いいと思うよ。
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えへへ……なんだか少しだけ恥ずかしいですけど。
これも新しい力に目覚めるための試練……ですよね!
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ああ、そうだな! ところで小道具の本、
用意しておいたぞ。童話でよかったんだよな?
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はい、大丈夫です! 寝る前に読む小説も
いいんですけど、童話には、すこし思い出があって。
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小さい頃、母に時々、読み聞かせをしてもらって
いたんです。よく眠れるようにって、色々な童話を。
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でも私、物語の続きが気になって、
なかなか眠れなかったりして……。
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そうだったのか。話を聞いてると、
その光景が、なんとなく目に浮かぶよ。
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お話の展開にハラハラして、目が冴えちゃったり。
怖い魔女が出てきて、泣きそうになったりとか。
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あれ? もしかしたら、
今とあんまり変わってないかも……あはは。
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はは。百合子が変わっていないのは、
その時の気持ちを、ずっと大切にしてきたからかもな。
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はい、そうかもです! あの頃感じていた
ドキドキは、今でもはっきりと思い出せるので。
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それならきっと、今の私があるのは、母のおかげ
ですね! まるで、受け継がれる物語のような……。
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おっ、そうだ! なあ百合子、今から読み聞かせを
してみないか? その姿を撮ってみるんだ。
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優しい表情が引き出せる気がするんだよな。
急な話だから、難しいかもしれないけど……どうかな?
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な、なるほど! 確かに、いきなりですけど……
私、挑戦してみたいです! 楽しそうですし!
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ありがとう! ならさっそく、準備をしようか。
ちょっと、スタッフさんに話を通してくるよ。
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それでは……こほん。今日のお話は、ある国の王子様と
お姫さまの物語です。昔々、あるところに……。
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(百合子は、ゆっくりと物語のページを開いた。
幼い日の続きを、なぞるように……)