MLTD Archive(β)

流れる読書スペース 七尾百合子

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ああ、プロデューサーさん! 急いでくださいっ! 早くしないと……!
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ゆ、百合子! まずは着替えよう! 濡れたままじゃ、救えるものも救えない!!
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そ、そうですね……! あとは任せました! 私が戻るまで、どうか無事で……!
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はぁはぁ……おまたせしました! プロデューサーさん、容体は……!?
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わからん……とにかく早く処置しないと……! だがコピー用紙で、本当に救えるのか?
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はい! 濡れたページに1枚ずつ挟んでください! ページが破れないように、優しく優し~く……。
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全ページに挟んだら、何か重いものを……あっ! これがいいかも。よいしょ……これでよしっ!
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ふぅ。百合子がビーチボートから落ちたときは 驚いたが……ひとまずは大丈夫、かな?
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す、すみませんでした……。水上で優雅な読書を!と 思ったんですけど、とんだ醜態を晒してしまって。
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いや、こっちこそ。 急に声をかけて、ごめんな。
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い、いえ! 読書に集中しすぎて、 水の上にいることを忘れてた私が悪いんです。
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声にビックリして、バランスを崩しちゃって。 気づいた時には水中に……うぅ……。
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でも落ちた瞬間、本を持った腕を 水上に出してたのは、百合子らしかったな。
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えへへ……絶対に本は守らなくちゃって思って。 なんとか1冊は水没を防ぎました!
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ああ、ナイスプレーだ! 他の本は濡れてしまったけど、対処もさすがだな。
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それは、雨で教科書が濡れることがあって、 よくこの方法を試してたんです。
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なるほど。経験と知識の積み重ねってことか。 じゃあ、今回のことも何か今後に活かせるのかな?
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そうですね……。トラブルに動揺しないこと、 落ち着いて行動すること。そして……。
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そして……?
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水の上で本を読むのはやめましょう! ですねっ♪
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