MLTD Archive(β)

透明なプロローグ 七尾百合子

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(今日は百合子のPV撮影だ。天候にも恵まれて、 準備は順調に進んでいる。さて、百合子の様子は……)
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ふふっ……ふふふっ……。
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お疲れ様、百合……。 えっと……大丈夫か?
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ハッ!? プロデューサーさん! すみません、ちょっと今までのことを思い出してて。
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今までのこと?
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はい。小さい頃、母が本の読み聞かせをしてくれて…… それが、私と本の出会いでした。
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それから、たくさん本を読んできました。本の中には、 私の知らない世界が広がってて、ドキドキして……。
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そういえば、百合子に初めて会った時も、 本の朗読をしている時だったな。
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ふふっ、そうですね。本のおかげでアイドルになって ……私の物語は、新たな章に突入したんです!
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そうだな。アイドル活動が中心の話になるんだな。 まあ、大変なことが多かったと思うけど……。
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あはは……。でも、苦難を乗り越えた分、 ちょっとは前進できてる気がします!
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プロデューサーさんは、 私の物語、どれくらい進んだと思いますか?
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うーん、どれくらいか……。 それは難しい質問だな。
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えっ! もしかして、1ページも進んでないですか? 成長したと思ったのは、幻だったとか!?
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違う違う! そうじゃなくて……物語の主人公は、 自分が何章まで来たかなんて知らないだろう?
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大事なのは、どこまで進んだかじゃなくて、 どう進んでいきたいか、だと思うんだ。
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どう進んでいきたいか……? 物語の未来ってことですか?
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ああ。百合子の物語は、百合子にしか書けない。 どんな話にしたいか、百合子が自由に想像するんだ。
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私の未来を……新たなページを、想像する……! わぁ……なんだか、とってもワクワクしてきました!
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そうですね。私の物語は、まだまだ続いていきます! この果てしない空のように……!
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ああ。……おっと、撮影が始まるみたいだな。 準備はいいか、百合子?
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もちろんです! 新しいページに綴る最初のお話は、 今日の撮影についてですね。それじゃ、行ってきます♪
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(未来には無限の可能性が広がっている。この先、 百合子がどんな物語を綴るのか、そばで見届けよう)
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