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(先日南エリアで行った、ダイヤチームの公演。
その舞台が好評につき、劇場での再演を企画検討中だ)
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ええと……それで、美也。
何か見えるか、俺の顔の向こうに。
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む~ん。プロデューサーさんはなかなか、
隙がありませんね~。もうすこし見てもいいですか~?
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お芝居で、月の宝の能力を使うシーンを演じた時、
私にも何か見えた気がしたんですけど……。
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あれは、気のせいだったんでしょうか? む~ん……。
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どうだろう。いや……
気のせいと決めつけないほうがいいかな。
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そうですね~。なんだか急に、
目の前がひらけたというか……。
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一緒に舞台に立っているみんなのことが、
よくわかったんですよ~。
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伊織ちゃんがセリフをかまないようにがんばっている
とか、未来ちゃんがこっそり靴紐を気にしてるとか……
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えっ。わかったっていうのは、
そういうところなのか……。
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はい~。
けど、不思議なのはその後なんです~。
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いろいろなことが見えたのに、お芝居は
しっかり続けられたんですよ~。
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それは……美也が、
すごく集中できてたってことなんじゃないかな。
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役を演じたまま、冷静にみんなを観察できたなら、
それはすごい事だと思うよ。
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囲碁の最中に突然、対戦相手の服のボタンが
取れているのに気が付いたりするのと、似てますな~。
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そ、そうなのか……でもいい気づきだと思う。
その感じ、大事にしよう。
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そういう時は、不思議と調子良く勝てるんですよ~。
次の公演も、調子良く行きたいですな~。
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(碁盤の上での無我の境地を、演技の舞台でも
発揮してくれるか……美也の今後に、より期待しよう)