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(映画の撮影も後半に入った。日を追うごとに
主演の桃子とのり子も、調子がいいみたいだ)
2
プロデューサー、お疲れ様!
どうだった、アタシたちの演技?
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ふたりとも、お疲れ様! すごくよかったぞ。
監督も「いい映画になりそう」って喜んでたよ。
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桃子もそう思う。お話が面白いのもあるけど、
なにより桃子たちが演じてるんだから。
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ああ。二人の熱の入った演技で納得の仕上がりだ。
これは公開が楽しみだな。
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うんうん! まあ正直、アタシは桃子の演技に
引っ張ってもらってるようなものなんだけど。
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さっきの舞踏会のシーンなんて
本当に、桃子の家庭教師になったみたいで……。
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桃子のカーテシーを見たら、本気で、じーんと
しちゃって……えへへ。ありがとね、桃子。
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……ふふん、当然だよ。桃子はプロだもん、って
言いたいけど。いい演技なのは、この役だからだよ。
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うん……。桃子も、同じだったから。
周りの人を困らせちゃう気持ち……。
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あ……えっと、だからね。桃子は経験があったから
すごく演技がしやすかったなって思って……。
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先生への感謝の気持ちとか、そういうのも全部。
演技だけど……桃子の言葉として出てきたっていうか。
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やっぱりすごいね、桃子! 自分の経験を
そうやって演技に活かせちゃうなんて、流石だよ!
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え? あ、ありがと。……でも、のり子さんだって、
ちゃんと感情移入できてるのはすごいと思うよ。
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桃子、のり子さんが先生だから
素直になれたんだと思うし……。
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ホント? えへへ、よかった!
それじゃ、この調子で次の撮影もがんばろうね!
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うん! よろしくね……じゃなくて、
よろしくお願いします、先生!
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(桃子の演技力とのり子の情熱が、いい形で作用した
みたいだ。クランクアップまで二人と突き進もう!)