1
(アイドルと子供たちによるコンサートが始まった。
次は子ども達の伴奏に合わせて、ジュリアが歌う番だ)
3
ジュリア、そろそろ出番だけど……
もしかして、緊張してるのか?
4
ああ、あんたか。そうだな……今回は柄にもなく、ね。
いつもなら、こうまでならないんだけど……。
5
あたしはともかく……一緒に出演するあの子達が、さ。
今日までみんなで練習してきたの、知ってるよな?
6
あたしが失敗したら、あの子たちの努力が台無しに
なるかもしれない。そう思ったら、どうしても……。
8
当然だろ? あたしは、あの子たちの先生なんだ。
でも、先生がこのザマじゃ、情けないよな……。
9
どんなベテランだって、緊張する時はするよ。
それに……。
11
おっと……なんだ、どうした?
人がいっぱいいるんで、緊張しちゃったのか?
12
ううん。
さっきのれんしゅう、たのしかったよね!
13
練習? ああ、リハーサルのことか。
そうだな、楽しかったな。
14
このあと、みんなでまたえんそうするんだよね?
ぼく、すっごくたのしみ!
15
しゅうくん、どこー?
そろそろ始まるから、みんなのところに来てー。
16
あっ、よばれちゃった! ぼく、もどらなきゃ。
ジュリアおねえちゃん、おわったらまたあそんでね!
20
ふっ……ははっ! なんだよ、もう。
簡単に言ってくれちゃって……。
21
そうだった……あいつらは、演奏を楽しんでるんだ。
だったらあたしも、一緒に楽しめばいいんだな。
22
ああ、そうだな!
頑張れよ、ジュリアおねえちゃん。
23
へ………は、はぁ!? いきなり何言ってんだよ!
あんたのおねえちゃんになったつもりはないっての!
24
ったく、驚かせやがって……
あんたって、ホントおかしなヤツだよな! バカP!
25
(あの子のおかげで、ジュリアも肩の力が抜けた
みたいだ。きっと、楽しいステージになるだろう)