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小さなオーケストラ ジュリア

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(アイドルと子供たちによるコンサートが始まった。 次は子ども達の伴奏に合わせて、ジュリアが歌う番だ)
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…………。
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ジュリア、そろそろ出番だけど…… もしかして、緊張してるのか?
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ああ、あんたか。そうだな……今回は柄にもなく、ね。 いつもなら、こうまでならないんだけど……。
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あたしはともかく……一緒に出演するあの子達が、さ。 今日までみんなで練習してきたの、知ってるよな?
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あたしが失敗したら、あの子たちの努力が台無しに なるかもしれない。そう思ったら、どうしても……。
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なるほど……責任を感じているんだな。
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当然だろ? あたしは、あの子たちの先生なんだ。 でも、先生がこのザマじゃ、情けないよな……。
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どんなベテランだって、緊張する時はするよ。 それに……。
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ジュリアおねえちゃーん!
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おっと……なんだ、どうした? 人がいっぱいいるんで、緊張しちゃったのか?
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ううん。 さっきのれんしゅう、たのしかったよね!
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練習? ああ、リハーサルのことか。 そうだな、楽しかったな。
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このあと、みんなでまたえんそうするんだよね? ぼく、すっごくたのしみ!
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しゅうくん、どこー? そろそろ始まるから、みんなのところに来てー。
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あっ、よばれちゃった! ぼく、もどらなきゃ。 ジュリアおねえちゃん、おわったらまたあそんでね!
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あ……!
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SE
タッタッタ……。
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行っちゃったな。
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ふっ……ははっ! なんだよ、もう。 簡単に言ってくれちゃって……。
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そうだった……あいつらは、演奏を楽しんでるんだ。 だったらあたしも、一緒に楽しめばいいんだな。
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ああ、そうだな! 頑張れよ、ジュリアおねえちゃん。
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へ………は、はぁ!? いきなり何言ってんだよ! あんたのおねえちゃんになったつもりはないっての!
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ったく、驚かせやがって…… あんたって、ホントおかしなヤツだよな! バカP!
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(あの子のおかげで、ジュリアも肩の力が抜けた みたいだ。きっと、楽しいステージになるだろう)
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