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踏み出した夢への一歩 白石紬

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紬、もうすぐ本番だな。 準備は大丈夫か?
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え、ええ。そう、ですね……。 …………。
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……? まだ、表情が硬いみたいだけど……緊張してるのか?
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いえ……緊張は、していない……と思います。 今日のために、レッスンを重ねてきましたから。
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ですが、まだ、実感がわかなくて……。 私は本当に、今日のステージを務めるのか、と。
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そうか。でも、硬くならなくていいんだぞ。 お客さんは、紬のファンの人達なんだから。
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だからどんな紬でも、受け止めてくれる。 紬もお客さんを信じて、全力でぶつかってこよう。
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私の……ファン……。
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プロデューサー……。私、ステージでは…… 皆、独りで戦っているのだと思っていました。
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うん。それも、間違いってわけじゃないな。
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ステージは、都会のようだと思いました。大きな町、 忙しない人。来たばかりの頃は、不安で仕方なくて。
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人の流れに負けないように、押し潰されないように。 私は、独りで立とうとしていた気がします。でも……。
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今、こうしていても……ライブを待つ声が聞こえます。 お客さん達の、楽しそうなざわめきが……。
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ここにいる皆さんは…… 私達のステージを、観に来てくれたんですね。
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そうだな。いろんな人がいるけど…… みんな、紬達を観に来てくれたんだ。
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あの……あ、ありがとうございます。 やはり私、少し……緊張していたみたいです。
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でも、もう平気です。皆さんが、待ってるから…… あ、あの……。い、いってきます……!
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