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紬、今日のグラビア撮影、いい感じだったな!
かなり可愛かったぞ。
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そ、そのような白々しい台詞を、
よくぞ臆面もなく口にできるものです……。
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わずか2ページ分の写真のために、
百枚以上もの写真を撮らせてしまいました。
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ポーズも構図も、何パターンも撮り直して。それをいい
感じなど……あなたの性根はどこまで軽薄なのですか?
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いや、グラビア撮影はそういうものなんだ。
1枚の本番のために、何百枚も撮るんだよ。
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そう。それにカメラマンさんも、
ずっとカワイイってホメてくれてただろ?
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それは……お仕事なのですから。
愛想のない女だと、面と向かって言うはずありません。
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たしかに仕事だけど。
でも、それはちょっと違うんじゃないかな。
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ほら、紬だって実家で店番をしてたとき、不良品を
一級品だ、なんて言ったりしなかったんじゃないか?
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! あ、あなたはまさか、うちの店のことを
詐欺まがいの悪質な店だと疑って……?
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違う違う! そうじゃなくて、
仕事だからこそ嘘は言わない、って言いたいんだ。
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その、唐突に人を褒めるのは……やめてください。
私を困らせたいのであれば……別ですけれど……。
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(頬を赤らめて、目をそらしてしまった。
困らせたかったわけじゃないんだが……)