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(今日は野外で、紬の撮影だ。
だが、肝心の天気はというと……)
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まずいな。
空は晴れてるのに、さっきから雨が……。
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そうですね。先ほどから、降ったり止んだり……。
なんとも、思わせぶりなことです。
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これも、私が狐役をまかされたせいなのでしょうか?
何やら責任を感じます……。
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紬のせいじゃないさ。
そもそも、狐の嫁入りに雨はつきものらしいしな。
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紬は狐の嫁入りに相応しいアイドルだって、
天気にも認められたって事なんじゃないかな。
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お天気に認められる……ですか?
あなたという方は、また適当な事を……。
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けど、不思議です。お天気に認められたというのは、
あまり悪い気はしませんね。
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とはいえ、これ以上待ち時間が続くと、
昼間の撮影ができなくなってしまうのでは……。
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プロデューサー。
ならば、この雨を利用してみてはいかがでしょうか。
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私が狐の花嫁ならば、狐の嫁入りらしく……
雨の中で、撮影をしていただくのです。
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もちろん、この衣装が濡れることと……
カメラマンさんがよろしければ、ではありますが。
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なるほど、天気雨を逆に利用するのか。
それはいいアイディアだな!
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衣装については、多少なら問題ないはずだ。
カメラマンさんに、早速確認してみよう。
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ええ。よろしくお願いいたします。
……あ、それと、もうひとつ大事なことが。
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はい。この衣装が濡れた時のお手入れ方法を、
青羽さんに確認していただきたいのです。
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せっかくの衣装が傷んでしまっては、
悲しいですから。
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衣装の手入れ方法か、わかった。
青羽さんに電話で確認しておくよ。
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ありがとうございます。
それでは私も、改めて準備をしてまいります。
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はい。……今日の私は、狐の花嫁。であれば、
天気雨さえも味方につけてみせましょう。ふふっ!
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(その後、カメラマンさんは願ってもないと了承。
結果、最高の写真が撮れた……やったな、紬!)