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(紬たちのユニット『EScape』のファンイベント、
客席は大盛り上がり! 成功と言っていいだろう)
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……。
うちも、少しは成長しとるさけ。……ふふっ♪
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ひゃっ!? あ、あなたはまた、急に……!
……はっ。もしや、盗み聞きを?
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そんな人聞きの悪い……。
大丈夫、紬は間違いなく成長してるぞ。
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か、完全に聞こえとる……!
はぁ……本当に、底意地の悪い方ですね。
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ゴメンゴメン。でも、仕事で何かしら
手応えが感じられたなら、よかったじゃないか。
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手応え……というほど、確かなものではないのですが。
今日は、不思議なほど緊張しなかったのです。
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アンドロイドの『ツムギ』を演じるのは、
久しぶりだったのに、自然に演技ができて……。
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ライブパートでも、歌に迷いがありませんでした。
気持ちがしっかり乗せられたかと。
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なるほどな。確かに今日は、いつもより表情とか、
全体の雰囲気が柔らかいなと思ったよ。
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それはつまり……いつもの私は、
顔も雰囲気も強張っている、と……?
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いや、違う違う……! ほら、今日紬が演じたのは、
ココロを知った後の『ツムギ』だったよな?
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そんな役としての『ツムギ』に引っ張られて、
そういう感じになったのかも、って思ったから。
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ああ。それだけ自然に、
役に入り込めていたってことだと思うよ。
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そういわれると……そうかもしれません。
……『ツムギ』のおかげ、だったのですね。
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考えてみれば私は、役を演じる上で、
『ツムギ』に色々なことを教えてもらった気がします。
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今では、ほんの少しですが、演技にも自信がついた
かもしれません……本当に、ほんの少しですが。
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おっ? よし、鉄は熱いうちに打てだ!
今後はもっと、そっち系の仕事を増やしてみようか。
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ドラマや映画や、舞台とかも……。
オーディションの日程をチェックして……。
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ほ、ほんの少しと言ったはずです! あなたという人は
本当に気が早い……落ち着きまっし!