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(『STARDOM ROAD』公演の準備も佳境だ。
みんなの演技の完成度も、上がってきたな)
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紬、通し稽古お疲れ様。
今のクロエの演技、よかったよ!
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ええ、私もそう思います。
今までで一番、クロエらしさが出せていたかと。
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この調子なら、本番もバッチリだな。
期待してるよ!
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バッチリ……?
いったい何を根拠に、そんなことを?
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あなたという人は、今からプレッシャーをかけて、
私に恥をかかせるつもりなのですか?
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違う違う! その逆で、紬が安心するかと思ったんだ。
ほら、役をもらった時、不安そうにしてたから……。
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それは、クロエを演じている自分の姿が、
まったく想像できなかったからです!
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参考に、過去の公演も見ましたが……。みなさん
とても凛々しくて、かえって不安になりました。
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もしや、新手の嫌がらせかと。
あなたを心の底から疑ったこともありました。
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今は、感謝しています。共通点を見つければ、
自分と正反対の役も演じられるとわかりましたから。
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それならよかった。
自分と似たところがあると、親近感が湧くもんな。
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そうですね。……ですが、少々不本意ではあります。
私が、『変人』だなどと。
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両親や、学校の先生方には、
真面目ないい子だと褒めてもらっているのに……。
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学校でも、私がいると話が盛り上がると
クラスのみなさんに評判ですから。
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(それは……クラスメイトも、紬が
愛されキャラだと理解しているんじゃ……)
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なんですか、その生暖かい目は。
まさかあなたまで、私を変人だと……!?