2
リオ……音、全然戻らないネ……。
どうしちゃったんだろ……?
3
ホント、確かに遅いわね……
でも大丈夫よ、エレナちゃん。
4
プロデューサーくんがいるんだもの。
きっと、何とかしてくれるわ!
5
いやはや、会場の音響設備もまともに管理できないとは
あきれたものだ。
7
さすがは底辺765プロ。所属するプロデューサーも、
なかなかの無能っぷりじゃないか。ハーッハッハッハ!
8
ひゃっ!?
こ、この真っ黒なオジさん……誰っ?
10
おや、有名貴公子である私を知らないのかね?
……いや、あのプロダクション所属ではムリも無いか。
11
では、特別に名乗ってやるとしよう。
私こそが、スーパーセレブにして業界のプリンス……。
14
961プロって、あの大手芸能プロダクションの?
……でも、その社長さんが、私達に何の用かしら?
15
まぁ、そうとんがらないでくれたまえ。
どうしても君達と直接話したくてね。
16
百瀬莉緒くん……それに、島原エレナくん。
君達ふたりとも、961プロに移籍する気はないかね?
19
さっきのステージを見ていたが、やはり弱小3流プロ。
君達の、真の魅力を引き出せていない。
20
ウチの事務所に来てくれれば、今の2倍……いや、
3倍の報酬と、最高のプロデュースを約束しよう。
22
ノン! すでにビジョンはある。
そうだな……。
23
君達を、至高のセクシーダンスユニットとして、
すぐにでもデビューさせよう。
25
つまり……、もしかして、
私にその路線の才能があるって言いたいの!?
26
ウィ。私の見る目は、どんな一流スカウトよりも正確、
かつエレガントだ。さあ……どうだね?
27
どうもしないヨ! ワタシ達は
765プロのみんなで、一番を目指すんだカラ!
28
そうだよネ、リオ?
765プロでだって、トップアイドルになれるよね?
29
……ええ、もちろんそうよ! 私達は765プロで、
セクシーダンスユニットを目指すの!
30
も~、リオ! セクシーダンスユニットじゃないヨ!
ワタシ達のユニットは、ARRIVEだってば~!
32
あっ、スタッフさん! ココに知らない人がいるヨー!
スタッフさーん!
34
どうやら百瀬莉緒の方は脈アリのようだな……。さて、
これからが楽しみだ。ククク……フハ、フハハハハハ!
36
結局、機材は直らなかったな……。
でも、ふたりのおかげで助かったよ。
37
歌は最後まで歌えなかったけど、即席握手会はいい
アイディアだ。お客さん達も喜んでくれたし……。
41
プロデューサー……。
ううっ、怖かったんだヨ~……。
42
ええっ!? え、エレナ!?
すまない、そんなに心配してたとは……。
43
違うのよ、プロデューサーくん。
よしよし……大丈夫よ、エレナちゃん。
45
もちろん、トラブルのこともあるけど。
実はね……。
47
(引き抜き!? ……いや、業界ではよくあること
かもしれない。でも……)
48
(話を聞く限り、やり方が強引すぎる。それに……
何か裏がありそうだ。とにかく確かめないと!)
49
……っていうコトがあったノ!
もー、大変だったんだカラ!
50
そ、そうだったんですか……突然のトラブル……。
私だったら、フリーズしてしまったかも……。
51
ARRIVEのメンバーを引き抜こうとするなんて、
プレジデントクロイはマリシャスなエネミーですね!
52
もー、失礼しちゃうヨー。
移籍なんて、考えたコトもないのに!
53
災難でしたね……。
百瀬莉緒も、さぞや心乱されたことでしょう。
56
それより、プロデューサーはどこに行ったん
です? このエマージェンシーなシチュエーションに!
57
ワタシとリオを劇場に送った後、
すぐに出かけちゃったヨ~。
58
い、急ぎで、社長さんとお話があるって……。
今日のこと……かも、しれません……。
61
おお、君! 待っていたよ。
話は音無君から聞いたんだが、大変だったようだね。
62
はい。それで、961プロの黒井社長の事なんですが
……社長のお知り合いなんですか?
63
うむ。黒井とは古い付き合いなのだが、
少々、色々あってね……。
65
社長が事務所を立ち上げる前からの、敵対関係……!
そうだったんですか……。
66
うむ。奴からすれば、私のアイドルプロデュース方針は
甘いということらしい。だが、私もまた……。
67
トップになるためなら手段を選ばない。そんな奴の
やり方を、認めるわけにはいかないのだよ。
68
そう、たとえ……手段を選ばない理由が、
何かあったとしてもね。
70
いずれにせよ、君達には、
そもそも関係のない話だ。
71
なのにこんな迷惑をかけてしまって、本当に申し訳ない
と思っている。なんとかできればいいんだが……。
72
黒井社長は、莉緒とエレナのことを
スカウトしてきたそうです。
73
うむ、それも聞いた。彼女達をスカウトして、
アイドル事業に、より力を入れるつもりなんだろう。
74
しかし、本気なんでしょうか?
既にデビューしている、他事務所のアイドルを……。
75
少なくとも、引き抜きをためらう男ではないことは
確かだがね。……それとひとつ、気になる話がある。
76
今日のイベントでの機材トラブル……。
これに、黒井が関係しているかもしれないようだ。
78
どんな理由であれ、アイドル達の活動を妨害するなど
間違っている。黒井の圧力に、屈する気はない。
79
君には苦労をかけるが……公演を成功に導くためにも、
今後は黒井の動向にも気をつけてくれたまえ。
80
わかりました。俺が、彼女達を守ります!
みんなが安心して、笑顔で仕事ができるようにします。
81
おお、さすがは君だ!
アイドル達のことを、頼んだよ!
82
(黒井社長……どうも大変な相手らしい。
だが、うちのアイドル達を好きにはさせない!)