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エレナ、美也、おはよう!
さて、今日はユニットのミーティングだが……。
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このユニットで歌いたい歌……
ふたりは、決めてきたか?
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それがネ……ミヤのことはちょっとわかったケド、
どんな歌がいいかは、決まってないノ。
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もっとたくさん、私達の楽しいことを
探したほうがいいんでしょうか~?
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楽しいことを探す? ……ええと、女子高生らしい
青春っぽい感じがいい、って言ったよな?
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うん。それでネ、アズサとレイカが言ってたんだヨ。
「高校生活は短いから、楽しんで」って。
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だから私達、楽しんでみたんですよ~。
将棋とか、サッカーとか……。
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ミヤとはすごく仲良くなれたんだけど、
青春ってコレでいいのかナ?って。
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そうですね~。歌にするには、難しいですね~。
でも、どうしたらいいんでしょう~? む~ん……。
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なるほど、そういうことだったのか。
それも、青春の過ごし方ではあるけど……。
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プロデューサーさん! さっきうかがった
衣装のことなんですけど……あっ、お邪魔でしたか?
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青羽さん、ちょうどいいところに。ちょっとふたりに、
青春について話してやってもらえませんか。
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青春について……。
えっ? わ、私がですかぁ!?
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今度、私とエレナさんで組むユニットが、
女子高生で青春なんです~。
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あっ、社長さんが言ってた新しいユニットですね!
そっか、ふたりに決まったんだね♪
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あれ? でも音無先輩から聞いたテーマは、
確か『爽やかな春の風』だったような……。
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はい。そこから連想して、具体的に『青春』と
してみたんです。女子高生ユニットですね。
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ふむふむ、なるほど。エレナちゃんと美也ちゃんなら、
爽やかな春の風にぴったりですね!
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だからミサキの青春の話、聞かせてほしいナ!
学校の思い出とか、何でもいいヨ~。
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それで青春かぁ……。
えへへ。ちょっとだけ、びっくりしちゃいました。
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そんなに特別なことでもないかもしれないけど……
私、種子島っていう、小さな島の出身なんです。
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はい。だから学校の友達とは、子どもの頃から
ずっと一緒だったんです。小学校も中学も、高校も。
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だから、短大に入るために島を出ることに
なった時は、すごく寂しくて……。
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友達がみんなで、見送りに来てくれて……
あの時は、思わず泣いちゃいました。
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あっ、ケンカとかもたくさんしたんだよ?
だって、ずっと顔を合わせてるし……。
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でも、不思議ですね。友達のことを考えると、一番に
浮かんでくるのは、お別れしたあの日のことなんです。
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あ! な、泣かないで、エレナちゃん!
確かに寂しいけど、悲しい思い出じゃないんだよ?
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それに……「島を出よう」って決めたのは、
他の誰でもない、私なんだから。
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私、どうしても東京で服飾系の短大に行きたくて
……それで決心して、島を出てきたんです!
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大学を出て、就職が決まらなかった時は、
どうしよう~って慌てちゃったんですけど……。
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こうして無事、765プロに就職できて。
念願だったアイドルのお洋服作りもさせてもらえて。
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だからね、卒業やお別れは、辛いけど、
次のステップに進むためには必要なことなんだよ!
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なるほど~。
終わりは、始まりの第一歩、なんですね~。
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そういうこと! だからね、寂しくても大丈夫。
それに、友達とだって、また会えるよ♪
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青春って、いろんな形があるんですね~。
勉強になりますな~。
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そうだネ……。ねえ、ミヤ!
他の人達にも、聞いてみようヨ!
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私も、そう思ったところです~。美咲さん、
ありがとうございました。失礼しますね~。
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えっ? 美也ちゃん、エレナちゃん!
……ああ、行っちゃった……。
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はい、大丈夫です。
俺もすぐ追いかけますので。
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青羽さん、ふたりに大事な話を聞かせてやってくれて、
ありがとうございました。
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そんな、私なんて大したことはなにも……。
でも、ふたりの役に立てたなら嬉しいなぁ……♪