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(エターナルハーモニーのレッスン開始から、数日。
エミリーもジュリアも、相変わらず苦戦している……)
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しまった、もうこんな時間か……。レッスンの様子を
見に行こうと思ったが、みんな帰ってるだろうな。
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まつり? まだ残ってたのか。
レッスンはもう、とっくに終わったんじゃないのか?
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それなのです。
終わったけど、終わっていないのです。
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つまり、ジュリアちゃんが
ひとりで居残りレッスンをしているのです。
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ジュリアが、ひとりで居残りを? それは心配だな……
教えてくれてありがとう、まつり。
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礼には及ばない、なのですよ。
それより、姫もついていくのです。
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ワン、ツー、スリー、フォー、
ファイブ、シックス……
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くぅ……やっぱダメか。
また同じところで転んじまった……。
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それは疲れてるせいじゃないのか? ジュリア。
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そうですよ、ジュリアちゃん。
無理をしてはダメなのです。
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……いや。
いくらあんたでも、こればかりは譲れない。
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チハはそれぞれのペースでいいって言ってたが、
このままじゃ本番に間に合わない。
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あたしひとりが足を引っ張ったせいで、
エターナルハーモニーのライブをダメにしたくない。
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ジュリアちゃん。ジュリアちゃんは、
どうしてそんなに頑張るのです?
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ジュリアちゃんは、本当はアイドルではなく、
ロック歌手になりたかったのではないのですか?
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……ああ。そのとおりだよ、マツ。
あたしは別に、ロックを諦めたわけじゃないからな。
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でも今の、765プロライブ劇場にいるあたしは、
アイドルだ。歌って踊るのが、あたしの仕事だ。
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ハンパにアイドルやってると思われたくないんだ。
それじゃ、アイドルにもロックにも失礼だろ?
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だから、やれるところまでやりたい。どれも
中途半端で、不完全燃焼ってのだけは、絶対にイヤだ。
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……ジュリアちゃんは、頑張り屋さんなのですね。
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わかったのです。それでは今回は、
特別にまつりが協力してあげるのです!
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プロデューサーさん、姫におまかせなのです。
姫がジュリアちゃんに、魔法をかけてあげるのです!
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ただし、まつりの魔法はちょっぴり厳しいのです。
フワフワに、最後までついてくるのです!
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え、ち、ちょっと待て……怖い!
笑顔が怖い、マツ! こ、こっち来るなあ~!?
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(その後、まつりコーチによる、
世にも恐ろしいフワフワ超特訓が始まった……)
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全然違うのです! そこは蝶のように、
ぱたぱたと華麗に踊るのです!
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い、意味がわからない……!
えっと、こうか? それとも……?
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そこは、蜂のように鋭くなのです!
もっとぱわほー!に、素早く舞うのです!
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これ以上、速く動けって!? ……くぅ~!
やってやるぜ! 見てろよ、マツ!!
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ぜー、はー、ぜー、はー……。
し、死ぬかと思った…………。
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ジュリアちゃんは、大げさなのです。
ダンスで人は死なないのですよ?
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いや、俺もちょっと思ったけどな……。
というか、意外とスパルタなんだな、まつり……。
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ほ? なんのことなのです?
まつりはただの、かよわい姫なのです。
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姫の魔法で、ジュリアちゃんの願い事を
叶えてあげただけなのです♪
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魔法にしては、力づくって感じもしたが……何にせよ、
ステップができるようになってよかったな、ジュリア。
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あ、ああ……。なんか、喜ぶよりも疲れのほうが
すごくて、まだ実感がわかないけど……。
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あたしの練習に付き合ってくれてサンキュ、マツ。
……それじゃ、着替えてくるか!
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まつり、いろいろありがとうな。
俺からも礼を言わせてくれ。
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……エターナルハーモニーのライブを成功させたいのは
ジュリアちゃんだけじゃないのです。
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だから、これはまつりのためでもあるのですよ。
……ね?
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うん……そうだな。
エターナルハーモニーのライブ、成功させような。
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(ジュリア、それにまつり。成功を願う気持ちの強さが
ユニットを強くする。他のみんなも、きっと……!)