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(今日は『屋根裏の道化師』に出演するメンバーと、
洋館が舞台の脱出アトラクションにやって来た)
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(仕事先でチケットをもらった百合子が、「イメージを
膨らませるのに役立つかも」とみんなを誘ったんだが)
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わぁっ……♪ 不気味な洋館……
血も凍るような事件……そして、謎めいた暗号……!
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まるで、推理小説の中に入り込んだみたいです!
やっぱり来てよかった……!
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ええ、驚きました。これを解くのが、探偵の仕事……。
こんなこと、うちに務まるん……?
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い、いえ。それより……田中さんと周防さんの
予定が合わなかったのは、残念でしたね。
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ああ、そうだな。
ふたりとも、みんなによろしくって言ってたよ。
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ふたりとも、きっと大切な用事があったのです。
……ね、プロデューサーさん?
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(とはいえ、琴葉はなんだか後ろめたそうだったな……
考えすぎだろうか?)
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プロデューサー、ちょっと手伝って~!
ここにカギがあるけど、手が、届かないの~っ!
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あとひとつで、カギがそろいそうです。
クロスワードなら任せてください。……自信あり。
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あの……七尾さんは、
推理小説もたしなまれるのですか?
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あっ、はい。大好きです! 特に、
古い探偵小説の、ノスタルジックな雰囲気が……。
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今回の映画では、私は刑事の役ですけど。
探偵役も、素敵ですよね!
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あっ、でも犯人役も捨てがたいですよね!
それに被害者の役も、やってみたいですし……。
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もちろんです! サスペンスなら、絶対
おいしい役だと思います! ですよね、まつりさん?
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そうなのです。姫のびゅーてぃほー!な散りざまに
ファンのみんなはキラキラな涙を流してくれるのです。
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姫は今からそれが、とーっても楽しみなのです♪
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それに……誰かに殺されるなんて経験、
お芝居以外ではできないと思うんです!
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はあ……そうですね。殺されてしまっては、
体験もなにも残りませんし、伝えることも……。
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そうなんですっ! この映画を見てくれるお客さんは、
私たちの体験を、自分のことみたいに感じるんです!
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そういう、普通じゃ絶対にできないことや
起こらないことを体験できるのって、すごいですよね!
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そうなのです。映画に出ている姫は、
いつものフワフワな姫とは、別人なのです。
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読書やお芝居って、本当に素敵ですよね。そういう
ところが、いつも私の胸をときめかせてくれるんです。
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あっ! ご、ごめんなさい、紬さん。
私ったら、テンションが上がっちゃって……。
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貴重なお話を、ありがとうございました。私……
今のお話を聞いて、目からうろこが落ちた気分です。
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今日まで私は、自分のどこが探偵役に向いているの
だろうと……そんなことばかり考えていました。
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ですが……向くとか、向かないとか。
そういう問題では、なかったのですね……。
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いっ、いえ、そんな! 私、そんな偉そうなこと
言える立場じゃないですし……。
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でも、せっかくのお芝居ですから。
一緒に楽しめたらいいですね! 刑事と探偵で!
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わんだほー! 姫も百合子ちゃんや紬ちゃんと
お芝居するの、と~っても楽しみなのです。
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(紬は少し、肩の力が抜けたみたいだな。
やっぱり来てよかったってことか)
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(その後、ゲーム自体も成功。全員で、脱出できた。
最後の謎は、まつりがいつの間にか解いていた)
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(撮影開始も近づいてきたが……
この調子で、上手くいくといいな!)