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(なんとかジュリア達を、時間通りに送り届けられた。
さて、早く……うん?)
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静香……来てたのか。
もしかして、俺を待っててくれたのか?
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ええ、まあ。
その……昨日は、すみませんでした。
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いや、こっちこそ不本意な決断をさせて悪かった。
それで……どうだ? 明日、いけそうか?
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……わかりません。まだ。あれからずっと考えて
いたんですけど……やっぱり、自信が……ありません。
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でもひとつだけ、わかったことがあります。
それは……。あの……。
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今の私は……。ジュリアさんの足を
引っ張っているだけってことです……。
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ちょっと待て、それは違う。
ふたりはただ、共通のイメージが……。
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わかってます。でも、私に合わせることで、
ジュリアさんの良さが出せなくなってしまうなら……
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私のせいで、ジュリアさんの歌の魅力が
損なわれるくらいなら……。
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静香ちゃん、
ジュリアーノとのユニットやめちゃうの?
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み、未来!? 翼!?
き……、聞いてたの……!?
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えへへっ。来たらちょうど
ふたりが話してるところだったから、つい……。
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それより静香ちゃん、本当にやめちゃうの?
静香ちゃんのロック、すっごく楽しみだったのに!
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……しょうがないじゃない。
ジュリアさんの邪魔をするわけにはいかないし……。
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あ、そうだ!
ねえねえ、プロデューサーさ~ん!
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わたしが静香ちゃんの代わりに立候補しま~す!
ジュリアーノの相手役、いいですよね~?
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わっ、びっくりした。
静香ちゃん、急におっきな声出さないで~。
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なんだ、そうなの?
も~、ダメなら最初から言わないでよ~。
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……ごめん。
外して、なんて言っておきながら……。
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もう絶対言わないでね、静香ちゃん!
心配しなくても、静香ちゃんなら大丈夫だよ。
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だって……カッコイイ静香ちゃんは、
絶対カッコイイから!
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静香ちゃんはジュリアさんに負けてない!
おんなじくらいカッコイイもん!
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もう、なにそれ、未来ってば……。
ありがとう、でも……。
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……なあ、静香。
ひとつだけ、間違えないで欲しいんだけど。
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俺はジュリアの相手役に、静香を選んだんじゃない。
……ジュリアと静香、ふたりを選んだんだ。
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ジュリアーノがメインなわけじゃなくて、
どっちも主役~ってことなんじゃないの?
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そう。ジュリアと静香なら、ふたりとも、一人で
いるよりも輝ける。そう思って静香を選んだんだ。
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ステージで寄り添うふたりじゃなくて……
堂々と並び立つ、そんなふたりとして。
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だから、遠慮も気遣いもいらない。合わせようなんて
思わなくていい。……そんなの、らしくないだろ?
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ら、らしくないって……なんですか。
普段は横柄みたいに言わないでください。
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でも……、そっか。寄り添うんじゃなくて、
同じステージで並び立つふたり……。
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私、やっぱりこのユニット……うまくできる自信は、
まだ、あまりないですけど……。
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でも、食らいついてみせます。私の歌で、
ジュリアさんと同じ場所に立って……みせます!
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だから、続けてみたい……。
ユニット、続けさせてください!
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そうか……! よかった。
その言葉を聞けて、安心したよ。
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べ、別にプロデューサーのためじゃ
ありませんから。ただ、まあ……。
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プロデューサーがメンバーを選んだユニットは
今までうまくいってますし……。
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一応、プロとして人を見る目はあるんだと思ってます。
だから今回も……それを信じます。
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よかった~! 応援してるからね、静香ちゃん!
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ありがとう。カッコいい私、目指してみる。
ジュリアさんを……越えるつもりで!
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(早速、スタジオのジュリア達にも伝えないとな。
ふたりの準備は整った。さあ、勝負は明日だ!)