MLTD Archive(β)

プロデューサーの仕事

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(この時期は忙しいが、青羽さん達のおかげで、 今日の仕事も無事に終わった……。さて、帰るか)
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ん? あそこにいるのは……奈緒か。 ボーッとしてるけど、どうかしたのか……?
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奈緒、お疲れさま。
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あ、プロデューサーさん……。
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……何か考え事でもしてたのか?
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えっ。な、なんでわかったんです? もしかして プロデューサーさんって、エスパー!?
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そんなわけないだろ。 ……何か悩みがあるなら、相談にのるぞ。
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いえ、そんな。悩みとか、そんな 大したこととちゃうんですけど……。
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でも、何か引っかかってるんだろ? 奈緒が嫌じゃなければ、話してみてくれないか。
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プロデューサーさん……わかりました。 ホンマ、大したことやないんですけど……。
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この前、響と話して、改めて思ったんです。 響はホンマにスゴいって。私より年下やのに。
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けど、こうも思ったんです。「響は才能があるから、 できひん人の気持ちが、わからへんのちゃうか」って。
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……響がハイペースで レッスンを進めているのが、気になっているのか?
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はい。……仲間やし、私らも 響と同じペースでがんばれたら、ええんやけど。
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せやけど、みんながみんな、同じなわけやないし。 響みたいに、ダンスの才能があるんとちゃいますやん。
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メンバーの誰かがレッスンについていけなくなって、 バラバラになったりしたら……イヤやな、って……。
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奈緒が不安に思う気持ちも、わかるよ。 今回の響は、ちょっとスパルタ気味だからな。
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けど、はりきってる響を見てて、思ったんだ。 響があんなに厳しいのは、きっと……
選択肢
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きっと響は、奈緒達のことを信じきってて、 疑ってないんじゃないかな?
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私らのことを、信じきってる……? プロデューサーさん、それって……。
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そう、奈緒達なら絶対、自分についてこれるって。 本気でそう思ってるんだろうな。
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そして、俺もそう思ってるんだ。 すぐには無理でも、いつかは……って。
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プロデューサーさん……。
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ホンマに……ホンマに私も、響みたいに うまくできるようになると思います……?
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私な? ホンマのこと言うと、アイドルをマジメに 頑張るん、こんな大変やと思わんかってん。
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せやから、響を見てると、なんや…… ホンマに、すごすぎるわって思うて……。
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奈緒……。
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(……もしかしたら、誰よりも自分がレッスンに ついていけなくなるのが……怖いのかな)
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……。
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まあ、たしかに外から見てるより、 かなり大変だよな、アイドルって。
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でも、俺は響のことも、皆のことも信じてるよ。 もちろん奈緒のことも。
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でなきゃ、俺は奈緒をアイドルにしてないからな!
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あ……。
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奈緒には『関西の星』になるって夢があるんだろ。 なら、それを叶えるのが俺の仕事だ。
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だから奈緒は、すぐにうまくできなくても心配するな。 ……できるまで、俺が支えるからな!
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……プロデューサーさん、 今日は珍しく、メッチャカッコええこと言いますね。
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いやいや、けっこう言ってるつもりだけど?
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あははっ! でもプロデューサーさんの おかげで、なんやちょっと吹っ切れた気します。
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ありがとうございます! どこまでできるか、 わからんけど……私、精いっぱいやってみます!
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(奈緒にはやっぱり、笑顔が一番似合うな。 この笑顔を絶やさないよう、支えていかないと)
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