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(いよいよ天体公演前日! 全体リハが終わり、
アクアリウスの3人は手応えを感じているようだ)
3
うんっ、私達の歌声がピッタリ重なって、
終わりもピッタリで!
4
ふふっ、とっても楽しく歌えたね! この調子で、
本番のMCもどっかんどっかん盛り上げようね♪
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あらあら、見付かってしまいました。
お疲れさまです~。
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とっても素敵な歌が聞こえてきたものですから、
つい、誘い込まれてしまって……うふふ♪
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わあ……あずささん、聴いてくれてたんですね!
ありがとうございます!
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ははっ、あず姉がそう言ってくれるなら、
間違いなさそうだな。サンキュ、あず姉!
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本当に素敵だったのよ? 私、ちょっと泣いちゃった
くらい。みんな、歌が上手なのね?
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そ、そんなこと……。あ、でも、麗花さんなんて、
最初から上手だったんですよ!
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ああ、あたしとサヨは、けっこう苦労したけど。
レイは最初っから飛ばしてたもんな!
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まあっ、そうなの!
麗花ちゃん、すごいのね~。
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えっへん♪ それほどでもないですけど、
褒められたので、自慢しちゃいます♪
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でも、あんなにせつない歌を、
あんなに上手に歌えるなんて……。
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きっと麗花ちゃんは、とっても悲しいことを乗り越えて
きたのね。だから、すぐに上手に歌えて……。
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あ、あらあら、どうしましょう~。私、すっかり
勘違いしてしまって……ごめんなさい、麗花ちゃんっ。
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あっ、そうだ! あずささん、きっと正解です♪
私、とっても悲しいことを乗り越えちゃいました!
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あのね、ジュリアちゃん。私、今回の歌は、
ピッくんの気持ちになって歌ってた気がするの!
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ピッくんはピッくんだよ?
私が大好きだった、ピッケルのピッくん!
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ピッケルって、あの山登りに使うピッケルだよな……。
麗花は山登りが好きだから、つまり……愛用の?
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そうですそうです。どこの山に行くにも一緒だった、
なんていうか、相棒みたいな子で。
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でも、ある日山に登ってたら……。私の不注意で、
スポーンって、谷底に落ちていっちゃって……。
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ピッくん、今どうしてるんだろう。
……元気に、してるかなぁ。
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誰もこない谷底で、ひとりぼっちで……
暗くて、寒くて……ずっと、ひとりぼっち……。
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……えへへ。でも、もうしょうがないことなんです。
気持ちを……切り替えないとですね!
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麗花ちゃん……。
やっぱり、とっても寂しい思いをしていたのね。
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まあ……わかる気もするよ。
あたしもギターとか、谷底に落としたら……うん。
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谷底でひとりぼっち、って思うと……
それは、せつないですよね……。ぐすっ。
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……あっ、ごめんなさい!
ピッくんのことは、もういいんです!
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明日はせっかくの天体公演なんですから!
私がこんな湿っぽくなってる場合じゃないですし!
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天体公演、頑張るぞー、おーっ!
ほら、ジュリアちゃんも紗代子ちゃんも! おーっ!!
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……そうだな。明日は思いっきり歌って……。
ウチらの歌、どこまでも届けようぜ!
48
おーっ!!
みんなで、最高の公演にしましょうね!
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(ただピッケルをなくしただけ……なんて、
麗花のあの様子を見たら、とても言えない)
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(ピッくんを思いやる麗花の優しさ……その情感を、
ファンのみんなにも、しっかり届けないとな!)