MLTD Archive(β)

知らず花 蔭に咲くとも 顧みる

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(今日は急遽、エミリーだけ仕事になってしまった。 劇場への帰り道、エミリーの話は止まらない……)
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そうしたら、朋花さんが困ってしまって。 仕掛け人さまは、気づいてらっしゃいましたか?
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紬さんは、朋花さんが困っていることに気づいていない ご様子で……私、おかしくなってしまって。ふふっ!
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さっきから、ずっと紬と朋花の話だけど…… エミリーは本当に、ふたりの事が好きなんだな。
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はい! 大好きです♪
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おふたりとも、とても素敵な方ですから…… 今回一緒に活動できて、とてもうれしいんです。
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そうか。そうやって、自分の素直な気持ちを まっすぐに言えるのは、エミリーの良いところだな。
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もう、仕掛け人さま! 私のこと、子供だと思っていませんか?
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それより、早く劇場に帰りましょう! みなさん稽古をして、お待ちかねですよ♪
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(エミリーの言うとおり、紬と朋花はレッスン中…… ふたりの事だから、心配はいらないと思うけど)
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1、2、3、4、5、6、7、8!
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1、2、3、4、5、6、7、8! ……あの、天空橋さん。今の感じ、どうでしたか?
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指先を意識しすぎてしまったからか、 今度は足元の注意が弱くなっていたように思います~。
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なるほど、わかりました。 ではもう一度、今のパートを……。
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SE
ガチャ
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はいほー! まつり姫と愉快な仲間たち、参上! 和風ユニットのみんなを、激励にきたのです♪
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やっほ! ふたりとも、練習進んでる? みんなで遊びに来たよ~。
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お疲れさまです。
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徳川さんに、所さん? 北沢さんまで…… あの、みなさんお揃いで、何かご用ですか?
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私は、ふたりに強引に連れて来られただけです。 なので、特に用事は……。
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も~志保ってば、クールぶっちゃって~。 気になって、ソワソワしてたくせに♪
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そ、それは……!
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? 気になる……というのは、 私たちのユニットのことですか~?
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そういうこと! 朋花はうまくやってるかな~って、 なんか心配になっちゃってさ。オヤゴコロってヤツ?
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あら……おかしいですね~? 恵美さんはいつ、私の親になったのでしょう~?
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にゃははっ! 親は冗談だけど、アタシら血を分け合った仲じゃん!
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え? 血を分け…………えっ!!?
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それは夜想令嬢……ユニットの話ですよね。その場合、 私と紬さんは、アンドロイド仲間になるんでしょうか。
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いえ。私たちは、クール系美少女ユニットだったかと。
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あ、紬それ自分で言っちゃうんだ? いいなークール系美少女! アタシも言いたいっ!
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むぅ……みんな仲間がいて、姫だけさみしいのです。 エミリーちゃんは、どうしていないのです?
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エミリーさんは、仕事でプロデューサーと…… そろそろ、戻ってくる頃合いかと思いますが。
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お仕事なのです? なら、仕方がないのです。 ……仕方がないけど、しょんぼりなのですー。
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紬ちゃん、朋花ちゃん。エミリーちゃんは、 とっても優しくて、いい子なのです。
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ふたりはエミリーちゃんよりお姉さんなのですから、 しっかり支えてあげてほしいのです!
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それなら、心配はいりませんよ~。 私も紬さんも、ちゃんと見ていますし……。
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それに、エミリーちゃんが懐いているのは、 私より紬さんのほうですから~。
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ほ? ……朋花ちゃん、何を言っているのです? まさか、遠慮してるなんて、そんなことは……。
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何のお話でしょう~? とにかく、心配無用、ということですよ~。
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ほ? ……ほ?
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うふふふふ~♪
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恵美さん。なんだかおかしなことになってますけど…… この状況、どうするんですか?
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そだね……アタシたちはそろそろ、退散しよっか? これ以上いて、練習のジャマしちゃ悪いしね♪
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紬さん。次のユニット公演、 私も楽しみにしていますから。
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北沢さん……はい、ありがとうございます。 期待に応えられるよう、努めます。
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なんだか、にぎやかでしたね~。 それでは紬さん、練習を再開しましょうか~。
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あの……その前に、天空橋さん。 すこしいいですか?
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天空橋さんは、その……徳川さんが仰ったように、 私に遠慮しているわけではありませんよね?
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? 遠慮、ですか~?
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ええ。先ほど徳川さんに、エミリーさんは 自分より私に懐いているのだ、と仰っていたので。
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ですがエミリーさんは、私だけではなく…… 天空橋さんを、とても慕っていると思うのですが。
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そうでしょうか~? ……けど、それが何か~?
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私たちは、3人揃ってひとつのユニットなのです。 もし疎外感を感じることがあれば、相談してください。
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紬さん…… もしかして、私の心配をしているのですか~?
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ええ。今回のユニットでは、私が一番年上です。 年下の天空橋さんのことを心配するのは、当然かと。
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うふふ……面白いことを言うんですね~? 私を心配するなんて……。
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そうでしょうか? 私から見れば、 天空橋さんもエミリーさんも、年下ですし……。
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年下と言っても、 私と紬さんは、2つしか違いませんよ~?
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はい。けどそれは、 天空橋さんとエミリーさんも同じではありませんか?
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……。
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私たちがエミリーさんの力になりたいと思うように、 私もまた、天空橋さんの力になりたいと思っています。
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なので困ったことがあれば、 遠慮なく私に言ってくださいね。
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紬さん……ふふっ。 お気遣い、ありがとうございます~。
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では、困った時は、紬さんを頼ることにしますよ~。 これからも、よろしくお願いしますね~。
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はい! いつでも相談してください!
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うふふ……♪
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