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(まつりの記憶を取り戻そうと、美也と未来は
劇場のみんなにまつりを会わせたのだが……)
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朋花ちゃんやエミリーちゃんにも会ったけど……
まつりちゃんの記憶、戻らないね~。
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(レッスンは、まつりの記憶がない事以外は順調だ。
このままの状態で、公演を迎えるしかないのか……?)
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まつりちゃん……プロデューサーさん、
未来ちゃんも、ごめんなさい~。
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でも私、まつりちゃんに約束したんです~。
『絶対に、取り戻してみせますからね~』って……。
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美也ちゃん、謝らないで……。
それに……謝るなら、私のほうだよ……。
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今日まで会った人たちは、みんな私のこと知ってた。
なのに私は、みんなのことが思い出せない……。
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うぅ……まつりちゃん、美也ちゃん!!
ふたりとも、謝っちゃダメ~っ!
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絶対絶対、ぜーったい、なんとかなるよ!
だって私たち、ユニットだもん! 仲間だもん!
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それに、もしまつりちゃんの記憶が戻らなくても!
私、まつりちゃんのこと好きだもん!
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今のまつりちゃんも、前のまつりちゃんも、
同じくらい大好き! だから、謝らなくていいの!
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そうですね~。私も、同じです~。
どっちのまつりちゃんも、大好きですよ~。
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けど……思い出せないことで、まつりちゃんが
悲しい気持ちになってしまうのは、困りました~……。
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……なあ、こういうのはどうだろう? 前の
まつりの事を、みんなで教えてあげるっていうのは。
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たとえ、すぐには思い出せなかったとしても……
知らないのと知ってるのとでは、違うんじゃないかな。
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前のまつりちゃんのことを……なるほど~。
さすが、プロデューサーさんですな~。
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わかりました! なんでも教えちゃいます!
あっ、でも私が知ってることだけですけど……えへへ。
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それじゃ、早速だけど……まつり。
知りたい事を、聞いてみたらどうだ?
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は、はい。えっと……ねえ、ふたりとも。
ふたりから見て、私って、どんな人だったのかな?
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あのね、まつりちゃんはスポーツがすっごく上手なの!
あと、少女漫画もいーっぱい持ってて……あっ!
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まつりちゃんに借りた本、まだ返してなかった……。
ううっ……ごめんなさい~。
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そうなの?
ふふっ、そんなのいつでも大丈夫なのに。
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まつりちゃんは、ウミウシさんが好きなんですよ~。
それに、ふわふわでキラキラしたものも好きですね~。
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あとあと、まつりちゃんはね、お姫さまなんだって!
そうですよね、プロデューサーさん?
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そうだな。こんなにすごいお姫様のいる劇場は、
世界でもここだけかもしれない。
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そうなの? ……でも私は、すごくなんてないよ。
ふつうの女の子だと思うけど……。
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そんなことありません~。
まつりちゃんは、私たち、みんなのお姫様ですから~。
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まつりちゃん……私、もっともっとがんばりますね~。
みんなのことを思い出す方法、いっぱい考えます~。
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うん! 私も、美也ちゃんといっしょに考える!
あ、そうだ! みんなにも聞いてみようよ!
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三人寄れば、文殊の知恵と言いますし~。
劇場には、三人よりたくさんの人がいますからね~。
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うん。でもその前に……プロデューサーさん。
ひとつ、聞いてもいい?
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うん……あのね。美也ちゃんも未来ちゃんも、
どうしてあんなに一生懸命なんだろう?って……。
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私は、他のみんなのことだけじゃなくて。
ふたりのことも、思い出せないのに……。
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それは、さっきも言ってたけど……美也も未来も、
まつりの事が好きだからじゃないかな。
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たとえまつりが覚えていなくても、きっとふたりとも、
まつりのために何かしたいんだよ。大事な仲間だから。
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仲間……そっか。ふたりとも、前の私のこと、
とっても大事にしてくれてたんだね……。
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私……もうちょっとだけ、がんばってみようかな。
なんだか、会ってみたくなっちゃった。お姫様な私に。
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うん……ありがとう。
私、みんなのところにいってくる!
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(まつりの記憶が戻るか、まだわからないけど……
みんなと一緒に、あともうひと踏ん張りしてみよう!)