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こうなったら……あの1年生があずさお姉さまと
会えないように、イタズラしてやるんだから!
3
えっと、中谷育の下駄箱は……
あ、あれ? どこかしら?
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あっ! ……あ、あの、高坂さん、ですよね?
おはようございます!
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まったく……信じられないったら!
あの転校生!
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さっきのすごい悲鳴、海美だったの? もう……
はしたないことは控えるよう、言ったばかりなのに。
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だ、だって! 下駄箱にオモチャのヘビを
仕掛けようと思ったら、あの中谷育が……あっ!
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はぁ……海美。次のミス・ラベンダーになりたいなら、
すこしは落ち着いて行動しなさい。
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けど、あの中谷育って子、今日はやけに見かけるわね。
海美と何か話したいのかも……?
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わからないけど……
やっぱり、ミス・ラベンダーのことかしら?
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全然。お姉さま、最近いつもあの子と話してるから……
鉢合わせないようにすると、全然会えなくて。
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はっ。……もしかして、それが目的!?
私を、お姉さまから遠ざけようとして……!
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いいえ……きっと、そうに違いないわ! ちゃっかり
自分だけお姉さまとの逢瀬を楽しんで……許せない!
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はぁ……。そういえば、前から疑問だったけど。海美、
貴女どうしてそこまでミス・ラベンダーにこだわるの?
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そりゃあ素敵な方だとは思うわ。思うけど……
私のお姉さまだって、決して負けてないはずだし♪
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素敵とか、そういう理由じゃないわ。あずさお姉さま
だからよ。小さいころに出会った、私の大切な人……。
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小さいころ……海美が転入してきたのは、10歳だった
かしら? 次の年に、私と同じクラスになったのよね。
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うん。帰国子女で、この学園にうまく馴染めなくて……
毎日のように泣いていたころ、お姉さまと出会ったの。
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あの時、お姉さまが声をかけてくださらなかったら、
私は今でもひとりぼっちだったかもしれない……。
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だから私、決めているの。あずさお姉さまのためなら、
なんでもする!って。そう、決めたのに……。
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あの転校生、弱点はないのかしら。
どうにかして探りを入れたいけど……。
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あっ……友達と話してる!
情報をゲットするチャンスだわ!
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もう、海美ったら……会話を盗み聞きなんて、
品がなくてよ。……見逃すのは、今回だけですからね?
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ふふ。それじゃあミス・ラベンダーと育さんは、
本当の姉妹みたいに過ごしてきたんだねぇ。
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うん♪ わたしね、今でも覚えてるんだ。
小さくて、泣き虫だったころのこと……。
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何でもないことで泣いちゃっても、あずさお姉ちゃんは
すぐきてくれて……優しく慰めてくれたんだ。
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ミス・ラベンダーは、学園でもみんなに優しいよぉ。
育さんと、ずっと一緒だったからかもしれないねぇ。
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あの子と、ずっと……じゃあ、
お姉さまが本当に優しくしたかったのは……。
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あっ、海美!? 待って……もうっ!
……ちょっと、そこの転校生……中谷育さん!?
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聞きたいことがあるの……貴女と、それから
ミス・ラベンダーにも! 至急、会わせてくださる?
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私じゃなかったんだ……本物が戻ってきたから、
お姉さまは、私が、いらなくなっちゃったんだ……。
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ずっと、勘違いしてたんだ。本物は転校生のほう。
私のほうが、ニセモノだったんだ……。