3
あっ、ごめんなさい、昴さん。今日はお姉ちゃ……
じゃなかった、お姉さまたちと約束してるんだ!
4
先約があるんですね。残念ですけど、育ちゃんが
みなさんと仲良くなれて、本当によかったです!
5
えへへ……みんなのおかげだよ、ありがとう!
それじゃあわたし、行ってくるね♪
6
育ちゃん、すっかりこの学校に馴染んで
くれたみたいですね。よかった♪
7
本当によかったよぉ。……あれ?
あそこにいるのって、昴さんのお姉さまじゃないかい?
8
あっ、本当だ!
……わたし、ちょっと行ってくる!
10
それでね! 海美さんにバトンが渡ったら、一気に
他の人を抜いて1位をとっちゃったの。すごいよね♪
11
べ、別に……あんなの、たいしたことじゃないわ。
それより育、あなた授業中によそ見をしていたの?
12
だって、すごくカッコよかったし……海美さんの活躍、
あずさお姉ちゃんにも聞いてもらわなくちゃって!
13
ふふ……。育ちゃん。とっても素敵なお話だけど、
もうひとつ気をつけなくちゃいけないことがあるわ。
14
海美ちゃんは、育ちゃんのお姉さまになったのだから
……『お姉さま』って呼ばなくちゃ。ね?
15
あ! ……そ、そっか。
それじゃあ、えっと……海美お姉さま……?
16
!!! ……お、お姉さまっていうのは、ちょっと……
お、お姉ちゃんとかでも、良くってよ。
17
あら、それはダメよ。
ちゃんと『お姉さま』でなくちゃ。
19
育ちゃんに『お姉ちゃん』って
呼ばれていいのは、私だけだもの。
20
だから海美ちゃんも、私のことは『あずさお姉ちゃん』
って呼んでいいのよ? 小さいころみたいにね♪
21
えーっ!? ……じ、じゃあ、その……
あ、あずさお姉、ちゃん……。
22
うふふ、うれしいわ。
まるで昔に戻ったみたい……♪
23
……ね、ねえ、育。あずさお姉ちゃんって、
ちょっと変わってるよね……?
25
まあ、ふたりで内緒話?
ずるいわ、私も混ぜてくれなくちゃ……。
26
学び舎で気品を育み、庭園にて優美に歌う。ここは
乙女たちが日々を謳歌する『聖ミリオン女学園』……