1
(天体公演に向けて、『スコーピオ』の4人の
レッスンは順調に進んでいる)
2
(けどみんなは、新曲の表現にまだ悩んでいるようだ。
何か協力したいけど、その前に……)
3
あの~、プロデューサーさん?
どうしてありさだけ、居残りなんでしょうか……?
4
亜利沙が他のユニットの練習を覗き見してたからだ。
視線がうるさくて集中できないって苦情があった。
5
えーっ! ありさはその、ほんのちょっぴり、
うっすらと! 覗き見をしていただけですよ!?
6
ありさもレッスン中だったので、シャッターチャンスを
前にカメラを手に取ることもできず……くっ!
7
うん、未遂で終わってよかったよ。とにかく、
レッスン中はあんまりみんなをジロジロ見ないこと!
8
まだレッスン中のみんなもいるからな。亜利沙には
その間、資料室の片付けを手伝ってもらうことにした!
9
ううっ! 隔離とは、なかなかやりますね
プロデューサーさん!
10
……あれ? プロデューサーさん、
そのダンボールに入ってるの、何ですか?
11
ああ、これは以前の公演で使った宣伝用の物だよ。
この片付けを手伝ってもらおうと思って。
12
どれどれ……ふぉぉ!? こ、これは……
これはもしかして、お宝の山なのでは!?
13
このセクシーなポスターは……ハッ!
プロデューサーさん、ありさ閃きました!
18
なんだか、海美ちゃんの時と似てるけど……
亜利沙、何をするつもりなんだろう?
20
お待たせしました~! と、いうわけで……
特別講師の、三浦あずさ先生です! どうぞっ!
21
あらあら。亜利沙ちゃんに言われてきたんだけど、
先生だなんて……本当に、私でいいのかしら?
22
はい! 実はありさ、見つけちゃったんです。
あずささんの、クラブミリオン公演のポスターを!
23
そこで! 今回はあずささんに、ズバリ!
セクシーについて教えを請おうと思いまして!
25
あのポスター、すごくセクシーだったよね~!
色っぽくて、目が離せなくなっちゃうっていうか……。
26
うん。プロデューサーが求めているのは、
こういう、あずささんみたいな雰囲気かも……。
27
でも、私たちにできるんでしょうか?
あずささんとは、違うところが多すぎますし……。
28
そうね……でも私も、この曲を歌う時に、
みんなと似たようなことで悩んでいたのよ。
29
ちゃんと歌いこなせるか自信がなくて……でも、
プロデューサーさんの言葉で吹っ切れたの。
30
私の心を、全部さらけだそうって。
恥ずかしいけど、歌に向き合おう、って……。
33
あの、あずささん。恥ずかしさは、
どうやって乗り越えたんですか?
35
言葉にするのは難しいんだけど……
とにかく、必死だった……かしら?
36
必死、ですか? でもあずささんは、堂々としていて、
そんなふうには見えませんでしたけど……。
37
セクシーなアイドルちゃんたちは堂々としている……
いえ、風花さんはいつも恥じらってますね。
38
けど、風花さんはそれがいい……ふむ……ハッ!?
あ、ありさ、わかったかもしれません!
40
本当はみんな、恥じらっているのかもしれません!
でもそれよりも、アイドルとして……プロとして!
41
セクシーさが求められるお仕事を、やりきろうと
しているんじゃないか、って思いますっ!
43
そういうことかもしれないな。あの時の
あずささんは、誰よりも一生懸命だったと思うよ。
44
殻を破るのって、とっても勇気がいるわ。
自分を見せるのって怖いことだもの。でもね……。
45
新しい自分の姿を、ファンの人が喜んでくれるなら……
一歩踏み出してみるのも、悪くないんじゃないかしら。
46
うん……私、思いっきりやれてなかった!
恥ずかしいって、どこかブレーキかけてたかも。
47
ありがとうございます、あずささん。
まだ怖い気持ちはありますけど、私も挑戦してみます!
48
ありさも、まだちょっと恥ずかしいですケド……。
でも、がんばってみようと思います!