2
おお、この光!
この眩き輝きこそ、神の証……!
3
『神降ろし』は成功した!
ようやくこの村にも、救いがもたらされる!
4
(成功……? 本当に……?
これで……『厄災』が、止まる……)
6
永混(エマ)、気がついたのね! よかった……。
神降ろしの後、すぐに倒れてしまったから……。
7
夜羽那(ヨハンナ)お嬢様も、驚いていたわ。
永混が、この村を救ったんだって……。
8
神降ろし……。
そうだ! 神降ろしは、儀式はどうなったの!?
9
安心して、成功したそうよ。
永混のおかげで、この村は救われるはず……。
11
(儀式の最中に見た、白い光と強い衝撃……
あれが、神だった? でも……)
13
あら? 今の音は……
ふふっ、いつものお客さんね。
14
ああ、逢路蘭(アウロラ)。
入っていいよ、こっちにおいで。
15
永混が眠っている間、逢路蘭は食事も摂らなくて。
私達の中じゃ、永混に一番懐いてたから……。
16
そうだったんだ……。ダメだよ、逢路蘭。
ご飯は、ちゃんと食べないと。
18
逢路蘭、話せないものね。
勝手に出歩いて、いなくなっちゃう事も多いし。
19
逢路蘭、勝手にいなくなっちゃダメだよ?
もう、私達しか残ってないんだから……。
21
ここは、北の果てにある寒村。
外界との交流を避け、世界から忘れられた地。
22
閉ざされた村で、人々は自分達だけの戒律を守り。
細々と、しかし穏やかに生活を営んでいた。
24
神降ろしが成功した……
なら、厄災も止まったんだね。
25
ええ。山が崩れたり、川が溢れたり、
原因不明の病に倒れたり……そんな事はなくなるの。
26
これで……これでやっと、訳のわからない理由で
人が死ぬ事がなくなったんだわ……。
28
そういえば、あの学者先生は?
都会から来てるっていう……。
29
深淵海(ヘルミ)先生なら、
夜羽那お嬢様のお屋敷じゃないかしら。