1
やはり、あの時と少しも変わっていない。
ここに何か秘密があるのだろうか……?
3
ああ……! 来てくれると思っていたよ。
もう一度質問させてくれ。君は、あの時の子だね?
5
とんでもない。寧ろ私は、もっとよく知りたいんだ。
この村にいるという、『神』の事を。
6
私は村長のように、君達の神を裏切ったりしない。
だから協力させてほしい……そうだ!
7
君達は、その神に近い存在なんだろう?
どうすれば、神は喜ぶんだ? 頼む、教えてくれ!
8
……言ったところで、
どうにもならないとは思うけど。
9
次の『神降ろし』、面倒なことになりそうでさ。
村長が厄介で……凛音亞だと、少し都合が悪い。
10
わかった。上手くいくかどうかは
わからないが、協力しよう。
12
ここは峻険な山の中、悪路も多い。『もし』馬車の
手入れが少し悪かったら……あっという間に谷底さ。
14
言っただろう。私は学者なんだ。
私はただ、神の事を知りたい。それだけだよ。
16
「私が志半ばで死んだら、娘にすべてを伝えて欲しい。
夜羽那は元々大人しく、気の優しい性格の娘だ」
17
「身代わりにする凛音亞への後ろめたさ、神への
恐怖心、跡継ぎとして尊大に振る舞っているだけ……」
18
「理不尽な神との契約さえなくなれば、きっと
姉妹揃って、幸せな人生を歩めるはず。どうか……」
20
真実を伝えれば、恐らくは正しく繰り返される。
それは何度も見てきた事なんだ。彼らにとっても。
22
それじゃ、逢路蘭とお屋敷にいってくるわ。
永混、みんなと留守番お願いね。
25
私は学者でね、村長の屋敷に招かれているんだ。
実は、君の耳に入れておきたい事があってね。
26
もうすぐこの村で、神降ろしの儀式が行われようと
しているのは、君も知っているね?
28
夜羽那お嬢さんは、凛音亞を儀式に指名するだろう。
実は、彼女達はね……。