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シンカがアルバイトへと向かった後、
部室に残っていたLichtと、りこのふたり……
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シンカちゃんって、バイトしてたんだ。
私、知らなかったかも。
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シンカちゃんは、スポーツ推薦の予定が
なくなって、奨学金で進学してるって言ってました。
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だからオタク活動の費用は、
全部バイト代から出してるとか……。
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そっか、忙しいんだね。
それなのにあんなに精力的に描いてて、すごいな。
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そういえば、最初は描くのもアナログだったよね?
いつの間にかデジタルも使えるようになってるけど。
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デジタルは、私が教えたんです。デジタルの方が、
仕上げ作業の時間なんかは、短くて済みますから。
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シンカちゃんのマンガって、ガツンッとしてて
いいよね~。すっごく熱くて、パワフルっていうか!
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ですよね!? ああいう、エネルギーをもった作品を
描ける人は、いつか、凄い作家になるって思うんです!
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シンカちゃんは作画が粗い事を気にしてますけど、
全然問題じゃありません。慣れれば上手くなりますし。
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でも、私は……作画は頑張ってますけど、
やっぱりストーリーはイマイチですから……。
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……りこちゃんはシンカちゃんのマンガが大好きで、
それで、ちょっぴり羨ましいんだね。
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えっ!? ……え、ええ、まあ……そうですね。
Lichtちゃんはないんですか? そういうの……。
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うーん。
私、描けなかったものって、ないんだよね。
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ええ……なんすかその台詞。クリエイターが
一度は言ってみたい台詞を、そんなさらりと……。
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うん。描けないな、難しいなって思っても……
ちゃんと頑張れば、描けるようになったから。
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……。Lichtちゃんでも、
頑張らないとダメな事ってあるんですね。
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うん。描けるようになるまで描く。
当たり前の事しかしてないよ、私。
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りこちゃんは、描けていない部分がわかるんでしょ?
だったら、きっと描けるようになるんじゃないかな。