1
流行ってないダイナーですね……。冴えない三流刑事が
クダを巻くにはいかにもお似合いといった感じの……。
2
余計なお世話だ。というか、流行りの店で
極秘任務の話をしろってのか?
3
まぁ、これくらいがちょうどいいんじゃない?
料理は、なかなか美味しそうだしね。
4
そんなことより仕事の話だ。ハーマンが見せた
例の相関図だが、流石に細部の記憶が怪しい。
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信じられないな、あの一瞬で……。
僕が見た限りでは、記憶とまるで同じだ。
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ねえ、刑事さん~。キミ、こんな能力があるなら、
警察よりいい仕事があったんじゃないの~……?
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俺の人生を俺がどうしようと、
お前には関係ないだろ。
10
前から貴方には光るものがあると思っていました。
どうですか、私と手を組みませんか?
11
気を付けろよ、刑事。
こいつはお前を利用して、最後には殺す気だ。
12
マフィアの言葉なんて、信じるに値しませんよ。
私と貴方の力があればきっと救世への道が……。
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いいから、お前らこっちに集中しろ! ……ここに
書かれている名前は、全てお前達とも関係あるはずだ。
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僕はあんまり関係ないけどね~? あるとすれば、
僕の『被害者』が関係してるってくらい~? フフッ。
15
新興宗教団体が政府の要人と繋がっているなんて、
一番怪しいだろ。票の買収か違法な政治献金か……。
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貴方達マフィアこそ、この短期間での組織拡大……
悪事に手を出したと見るのが、妥当では?
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いきなり仲間割れをするな! いいか、
この仕事には、俺達の釈放が掛かってるんだぞ。
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これが捜査なら、金の流れと人の流れを
丁寧に追うのが定石なんだが……。
21
僕達、持っている情報源も得意分野も違うしね~。
なら、別行動でいいんじゃないの~……?
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この枷がある以上、逃げられもしないしさ~。
それでどう? リーダー……。
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同感です。大人数でぞろぞろ連れ歩くと、
目立ちますし。やりにくいこともありますからね。
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ならこっちも、心当たりを探っておくか。
各々情報を集めてから、再度ここに集合だな。
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お、おい! ……くそっ、リーダーとかいって、
俺の言う事なんて何ひとつ聞きやしないじゃないか!
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……まあ、一人の方が気楽なのは同感だ。
俺は俺のやり方で、探らせてもらうさ。
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(街を探ってみると、確かにイーサンが逮捕されて
いたにも関わらず、ナターリ一家の動きが活発だった)
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(今の俺が、情報屋と接触する訳にはいかない。
なら、直接イーサンを追うのが手っ取り早いはず……)
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あいつ、自分のアジトへと帰らないのか……?
さっきから、ずっとこの辺りにいるが……。
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ボ……あ、いや。
……ゆ、夢? 夢じゃないんですよね!?
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ああ、本物だ。お前はうまくやっているか、
ジョー。ファミリーのみんなと。
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は、はいっ! 本当に、脱獄してくるなんて……
流石、俺達の『帝王イーサン』だ!!
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合図をもらって、すぐに
アジトを飛び出してきたんです!
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相変わらず騒がしい奴だ。
……ちょうどいい、少し付き合え。
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あれから、大変だったんですよ!
他のファミリーに狙われながら、シマを守って……。
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でも、見てください! 今までのシマだけじゃない。
今となってはこの大通りも、俺達のシマですから!
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そうか。……ところでお前、約束どおり、
ここに来る事は誰にも言わなかっただろうな?
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なら、お前のアダ名……ビッグマウス(おしゃべり)も
改めないといけないな。
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そ、そうですよ!
そんな、誰にでも話すなんて事は……絶対……。
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(なんだ……? 人気がない方に入って行ったが……。
この位置だと、上からの見通しがいい。これは……)
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それにしても、また『帝王イーサン』と一緒に
シマを歩ける日が来るなんて……ホント、感動です!
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あの頃、お前は僕にベッタリだったからな。
酷いおしゃべりで、特に多かった口癖は……。
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お、お説教はもう勘弁ですよ!
俺だって、今は……!
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お前はいつも言っていたな。二言目には『ボス』、と。
ああ。そういえば、今日は一度も呼んでいないな?
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小心者で、度胸がない。だから、準備をする
時間をくれてやったんだが……もういいのか?
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わからないなら、言ってやろう。
──『僕を殺せる準備は整ったのか、新しいボス』?