1
(僕があの女……『アリス』と初めて出会ったのは、
物心つくかつかないかの頃だったと思う)
3
そうよ、アリスっていうの。
知らない人に挨拶できて、えらいね。
4
ぼくは『2代目』だから。
ファミリーのみんなを、まもらなくちゃ。
5
それで、不審なヤツがいないか監視してるんだね。
……ねえ、あの公園なんて怪しいと思わない?
9
……。それは皮肉か? アリス。
僕は変わりないよ、文字通りな。
10
お前と初めて会った頃から、何も変わらない。
能力と引き換えとはいえ、不便で仕方がないな。
11
確かに、人を強烈に惹きつけるカリスマ性なんて、
マフィアにはもってこいの力だよね。
12
……ところでお前、この前僕が話しかけたら
驚いて逃げたな。あれはどういうつもりだ?
13
まあ、こっちも色々あってさ。
あの時の私は、私じゃなかったっていうか……。
15
そのままの意味だよ。……私達はきっと、お互いを
理解できると思うんだ。仲良くしようよ、イーサン。
17
(私と『アナ』の出会いは、兄に連れられて行った
政治家達の集まる退屈なパーティーだった)
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では、次の選挙の際もぜひ協力いただければと……。
教祖様のお力には、期待しておりますので!
19
ええ。それがこの世界のためになるなら、
妹も喜んで協力するでしょう。
22
せっかくのパーティーなのに、
随分と退屈そうな顔をしているね。
23
……貴方は、誰?
私を誰だか知っていて、話しかけているの?
24
私はアナ。……パーティーでは、
もっと楽しそうに笑わなきゃ。
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こんな退屈なパーティーの、どこで笑えと?
偉い人が集金に励む姿も、もう見飽きたわ。
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ふふ、そっか。それなら、もっと楽しいところに
連れ出してあげようか。おいで。
28
ほら、鳩が寄ってきたよ、モーガン。
餌をあげたらいい。
29
は、鳩ってこんなに動き回るの……?
餌って、どうやって……?
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こうやって、ほら! あっ、ちょっと多すぎたな。
これだと鳩がたくさん寄ってきて……。
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きゃっ!? も、もう!
アナ、貴方わざとやりましたね……!?
33
あはは、やっと笑った! ……教祖であっても、
君は君。好きな時に笑っていいのに。
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……別に、今に始まった事ではありませんし。
お兄様は、私を守ってくれているだけですから。
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君はお兄様を信用しているみたいだけど……
果たして彼は、君の信頼に値する相手かな?
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この先どんな事があっても、私は君を裏切らないと
約束しよう。……それだけは、覚えておいて。
38
モーガン、急にいなくなるなんて……
貴方の顔見せの場でもあるのに!
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モーガンを叱らないでください、ミスター。
私が無理に連れ出したんです。
40
今日は楽しかったよ、モーガン。
またいつか、今日のように話をしよう。約束だ。