1
(私『達』がスタークスと出会ったのは、数年前。新人
刑事の『アンジー』が、同じ部署に配属された時だ)
2
だからそうじゃないって、アンジー! 君は、俺が
自分に都合のいい事実を選んでるって言うけど……。
3
これは事件で、現実なんだ。刑事が活躍するための、
都合のいい物語なんかじゃない!
8
ああ、違うよ……『君』には何もしない。
僕が用事があるのは、『アンジー』じゃないしね……。
11
…………何の用だ? ゼノビア。
あまり外で声を掛けるなって言ってあるだろ。
12
別に~……? ただ、僕がいないのに、
ずいぶん楽しそうだったなぁと思って……。
14
あは、そうだね。……ああでも、何の用事もなく
呼び止めた訳じゃないよ? ……はい、頼まれてた物。
15
僕に殺された被害者のリスト。
隣に書いてあるのは、それを依頼した相手だよ。
16
あとは、僕が知ってる裏情報とか色々~……。
けどそんなもの、どうするの~?
18
ええ? いいの?
……死んじゃうよ? 『彼女』。
19
それが目的だ。……これなんかいいな。
スパークドラッグを使ったミリニアム市中での実験。
21
ねえ、アンバー。もしかして、
アンジーの事……。
22
ああ。今度こそ、あいつらまとめて消し去ってやる。
そうすれば、この体は俺ひとりのものだ。
24
でも、アレックス……ハーマンは?
そんなに簡単に消えてくれそうにないけど……。
25
お前は何かと言うとアレックスに肩入れするな。
俺より、あいつの方が優秀だとでも?
26
うーん……どっちも? アンバーもハーマンも、
アンジーより、よっぽど殺し甲斐がありそうだしね~!
28
え~、くだらなくなんかないよぉ? 仕事じゃなく、
好きで殺したいって思う相手は、そういないんだから。
29
っ……。そうは、させるか……。
お前達の、好きには……させない……!
30
ありゃ、ハーマンが起きちゃった……。
それじゃあまたね、アンバー!
31
次に会えるのは、どっちとかな……? フフフ。
その日が来るのを、楽しみにしてるよ!
32
……あいつ、逃げやがった……。
くそっ……。
33
(この情報をアンジーに渡せば、死は免れないだろう。
しかし、アンバーの言うとおりになるだろうか……)
34
(いや……おそらくは、そうはならない。
何故なら私……私達には、彼がいるのだから)
35
アンジー! さっきの話、裏が取れたぞ!
見ろよ、俺の言ったとおりだ……!