1
ううっ……。幸せに……
幸せになりたかっただけなのに……!
5
恵美さん。次の朗読劇で、私たち、
今度こそ幸せになりましょうね~♪
6
クリス~……じゃなかった。朋花ぁ~……。
うん、幸せになろっ!
9
いや、何も。……さて、前にも話したとおり、近々
夜想令嬢のファンイベントを開催する事になった。
10
早速、イベントで上演する朗読劇の台本が届いた!
本番に向けて、みんなで稽古していく予定だ。
11
台本が届くと、いよいよ! という感じがしますわね。
それで、どんな内容ですの?
12
口で説明するより、実際に読んでもらった方が良いと
思うので……今から、目を通してもらおうかと。
14
エドガーとクリス、アレクサンドラとノエル。
それぞれの旅のシーンから始まるんですのね……。
17
クリス……傷が痛むのか?
あいつら、ひどいことを……。
18
大丈夫ですよ、エドガー。私は歩けます。
次の街に着いたら、ひと休みしましょう。
19
ごめんな、クリス。オレが、
人の血は飲みたくないなんて言ったばかりに……。
21
だって、そうだろ? 人の血さえ飲んでいれば、
このくらいの傷、すぐに治るはずだ。
22
……ううん。ケガをすることだって、
なかったかもしれないのに……。
26
貴方がいるから、私はこうしてここにいる。
……まだ、生きていたいと思えるのです。
27
大丈夫。貴方が傍にいてくれる限り、
私は負けたりなどしません。
29
……ねえ、クリス。
オレ、時々不安になるんだ……。
30
もしかしたら、オレたちの命と同じように……
この旅には、終わりがないんじゃないかって。
31
母さんの言った、約束の地なんて……
本当は、どこにも……。
32
……もしそうだとしても、私は幸せですよ。
こうして、貴方と旅をしていられるんですから。
38
大丈夫よ、お姉さま。
私、人を殺したりなんかしていないわ。
39
だからお姉さまは、何も心配しないで。
私が必ず、守ってあげる……。
41
(ノエルを眠らせるための香は、もう残り少ない。
それに、だんだん効かなくなっているようだ)
42
(私が眠ってしまうと、ノエルはひとり、外に出る。
戻る度、血と死の匂いをまとわりつかせて……)
43
(これ以上の罪を、ノエルに重ねさせたくはない。
だが、私は……)