1
(西エリアで、共演相手のアイドルに挨拶をしに
来ただけなのに……何故か、囲まれてしまった!)
2
この人にプロデュースしてもらったら、
うちらも今より美人になるかもなぁ。あはは♪
3
いえいえいえ、そんな必要はないかと……。
あの、もうこの辺で……!
4
お上手やわぁ。もう少しお話しましょう?
プロデューサーはん、ふふ……♪
7
プロデューサー、ずっと捕まってる。
ライブ前だし、作戦会議もしたいんだけどな~。
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もしかして……あの人たちの狙いは、
最初からプロデューサーさんだった……?
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兄ちゃんを捕まえて、亜美たちに作戦会議させない
つもりなんだよ! 亜美としたコトが不覚だった……!
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『将を射んと欲すればまず馬を射よ』ですね……!
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ここは、少し強引に割り込んででも、
プロデューサーさんを取り戻したほうが……。
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そういうコトなら、亜美の出番だ!
……てやーっ!
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ちょっと、兄ちゃんっ!!
ライブ前のミーティング、時間なくなっちゃうよ!
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そ、そうだな!
あの、そういうわけなので……。
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いけずやなぁ。
ちょっとお話してただけやのに……。
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ほな、うちらもミーティングしとこか。
またな、プロデューサーはん♪
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イケスだかナマズだか知んないけど、兄ちゃんは
亜美たちの兄ちゃんなんだから! イーッだ!
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結局その後のライブ、なんか調子でなかったよな。
相手に押され気味だったっていうか……。
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そうそう! それというのも、すべて兄ちゃんが
仕事に牛を混ぜるからだよ! 子牛ナントカだよ!
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仕事に牛? ……あ、もしかして公私混同って事か?
いや、そんなつもりはないんだけど……。
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とにかく、みんなを不安にさせて悪かった。
次からはもっと注意を払うよ。
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あ、電話……出版社からだ。
すみません青羽さん、みんなの事、お願いします!
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兄ちゃんめ、うまく逃げたな……。
まったく、逃げ足だけは速いんだから!
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プロデューサーさんもお仕事だから、
許してあげてね。けど……。
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あのプロデューサーさんが逃げられないって、
その京都のアイドルの人達、なんだかすごいかも……。
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……そうですね。お客さんの反応といい、
魅力的なアイドルだったのは、間違いないと思います。
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はい。場の空気を作る手練手管、実に見事でした。
京都の大和撫子は、伊達ではないかと。
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っつーわけで、京都のアイドルの作戦……かどうかは
わからないけど、すっげーペース狂わされちゃってさ。
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そっかー。たしかに、序盤でペース狂うと
立て直すのムズいよな~。
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だろ!?
さすが颯太兄ちゃん、わかってるな♪
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いや、ピッチャーの立ち上がりとは違うだろ。
アウェイなのは間違いないだろうけど。
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もう、なんでそんな冷静なんだよ、
大輝(たいき)兄ちゃんは!
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せっかく初めてのお客さんもいたのに、
オレたちのステージ、イマイチだったしさ……。
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『D.O.S.S.』と……。へー、
検索してみたけど、けっこうカワイイな。
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ええっ!? 祐翔(ひろと)兄ちゃんまで、
なに言ってるんだよ!
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そんなアイドルなんかより、絶対絶対、
ぜ~~~ったい、オレたちのほうがカワイイから!
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え……な、なに?
みんなして、こっち見て……。
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いや……。昴の口からそんな言葉を
聞くとは思わなかったから、驚いただけだ。
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えっ。そ、そんなコトないだろ、
将人(まさと)兄ちゃん……。
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そんな事あるって! 昴が「オレたちのほうが
絶対カワイイ」って言うなんて、大事件じゃん!
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俺達にカワイイって言われるだけで照れてた、
あの昴が……お前、成長したんだな。(しみじみ)
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そ、それは、オレがアイドルだからで……!
ていうか、今はそういう話じゃないだろ!
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そうだな。それより昴、
早く食べないと片付かないぞ。
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今日の洗い物は、祐翔兄ちゃんの当番だから!
ちゃんとやっとけよな!