1
よし、追加のおたよりチェックはこれでOKと。
……お、そろそろ打ち合わせの時間だな。
2
(もうすぐ、3回目の配信がある。今回の企画は
期間限定だから、最終回まであっという間だな……)
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ふたりのラジオ配信だけど、好評という事で……
次の定期公演で、一部、公開録音を行う事になった。
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新曲のステージもあるから、少し大変だけど。
注目されている今がチャンスだ、頑張ろう!
5
気軽に始めたラジオ配信が、
まさかこんなに話題になるとはって感じね……。
6
ナイスなタイミングでの、このみちゃんと姫の新曲……
きっとリスナーのみんなは、大喜びなのです♪
7
ステージも公開録音も、とびきり・わんだほー!な
イベントにしてみせるのですよ♪
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あ、まつり。
その前に、ちょっと話したい事があって……。
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ほ? ……もしかして、姉妹仲に悩んでいるっていう、
あのおたよりのことなのです?
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もしプロデューサーさんとこのみちゃんが
姫を気遣っているのなら、そういうのは無用なのです。
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おたよりが、姫の担当分から消えていたのです。
すぐにピンと来たのです。
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このみちゃんとプロデューサーさんが
心配してくれるのは、とってもうれしいのですよ?
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でも、お仕事はお仕事。どんなおたよりにも、
姫はちゃんと答えたいのです。
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そうか……わかった。そういう事なら、
まつりの考えを尊重するよ。
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ごめんなさい、余計なお世話だったわね。
でも、あのおたより、答えるのが難しい内容よね……。
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それには、姫も同感なのです。あのおたよりに
どう答えればいいかは、ちょっぴり悩んでいるのです。
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姉妹や兄弟の形……ううん、家族だって、
形は、人それぞれなのです。
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そうよね。私は、自分の妹とは、
仲良くしたいって思うけど……。
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でもそれは、私の、私だけの気持ち。
人に押し付けるものじゃないものね。
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……誰だって、仲が良いに越したことはないのです。
その気持ち自体は、間違っていないはずなのです。
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このみちゃんは、妹さんと仲良しだって聞いたのです。
それは、素敵なことなのですよ。
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「お姉さんに、仲良くしたいって言ってみたら?」
……って。言うだけなら、簡単なのです。
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でも、配信でそう答えるのは姫も違う気がするのです。
仲良くできないから、姫達に相談したはずなので……。
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だから姫は、もうすこし……
あのおたよりへの答えを、考えたいのです。
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そうだな。全員が難しいと判断したおたよりだし、
全員で考えよう。今日は保留にするしかないかもな。
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そうね。まだ配信はあるから、
紹介するチャンスは残っていると思うし……。
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はいなのです。それまでに結論を出せるよう、
姫も考えるのです!
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お疲れさまです、このみさん。
まだ帰ってなかったんですね?
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ええ、ちょっと考えごとしてたの。
……ねえ、プロデューサー。
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まつりちゃん、芯のある子だなと思っていたけど……
私達の想像より、ずっと大人だったわね。
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今日だって、気遣いのつもりが、
危うくお節介になっちゃうところだったし。
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私、知らず知らずのうちにまつりちゃんを
傷つけていないか、すこし心配になっちゃった。
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それは大丈夫だと思いますよ。まつりは、
「うらやましい」と言ってたじゃないですか。
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私と妹のことね。
確かに、そう言ってくれたけど……。
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はい。
きっとあれはまつりの素直な気持ちで……。
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このみさんになら、吐き出しても大丈夫。
その信頼があるからこそ、出せた言葉だと思います。
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信頼……。
そうね。そうだと、いいんだけど……。
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(家族の問題に、定まった正解なんてない。
だからこそ……時間をかけて、向き合おう)