MLTD Archive(β)

ふたりはお姉ちゃん

音声再生は内部プレビュー専用です。本文はどなたでも閲覧できます。

1
(定期公演に向けて、レッスンが進んでいる。 このみさんとまつりの新曲も届いた……)
2
(ただ例のおたよりに関しては、未だ手詰まりだ。 少しでも、解決の糸口が見つかるといいんだけど……)
3
プロデューサーさん、お疲れさまなのです。 もう遅いから、劇場の戸締りは姫達にお任せなのです。
4
え、もうそんな時間か……じゃなくて、大丈夫だよ! 戸締りだってプロデューサーの仕事だ。
5
もう、何言ってるの。3人でやればスピーディだし、 分担してささっと済ませましょ?
6
(押し切られてしまった……。遅くなってしまったし、 帰りはふたりを駅まで送って……ん?)
7
(うろうろ……)
8
遅いな……。 お姉ちゃん、まだ劇場にいるはずなのに……。
9
(知らない女性が、劇場の前を行ったり来たりしてる。 こんな時間に、何の用事だろう?)
10
プロデューサーさん、お待たせなのです。 ……どうかしたのです?
11
ふたりとも、ちょっとそこにいてくれ。 外に人がいるから、確認してくる。
12
外に人? ……あっ!?
13
あの、すみません。 うちの劇場に、何かご用ですか?
14
あ、いえ! 私はただ、姉を…… あっ! 見つけた、お姉ちゃん!
15
かりん! もう、迎えに来なくていいって言ったのに!
16
お姉ちゃん……ということは、 このみちゃんの妹さん!?
17
あんまり似て……? ううん。背が高くて 大人っぽいけど、よく見ると似てるのです……?
18
ちょっと、まつりちゃん!? それはどういう意味なのっ。
19
こ、これは失礼しました。お世話になっております。 私、お姉さんのプロデュースを担当しております……。
20
初めまして。馬場このみの妹で、馬場かりんです。 姉がいつもお世話になっております。
21
プロデューサー、かりんも! そういうかしこまった挨拶とかいいから!
22
まったく、急に地元から遊びに来たと思ったら……。 家で待ってなさいって言ったでしょ?
23
だってお姉ちゃん、メッセージ送っても返事ないし。 心配だったから、迎えに来ただけ。
24
そうでしたか、すみません。 公演前なので、打ち合わせが長引いてしまって。
25
このみさん、まつりも。 遅くなったし、車で送るよ。
26
プロデューサーさん、ありがとうなのです。 荷物を取ってくるのです。このみちゃんも……。
27
……。
28
このみちゃん?
29
ねえまつりちゃん、明日ってお休みよね。予定は? 今日この後、何か用事はある?
30
ほ? 姫は、特に予定はないのです。
31
なら、問題ないわね! まつりちゃん、今から私の家にいらっしゃい!
32
……ほ? このみちゃんの家に? 今から? ほ?
33
ええ! 新曲のこと、もう少し話し合いたかったし…… 遅くなったついでですもの、お泊りしていかない?
34
また始まった……。お姉ちゃんって強引だよね。 迷惑だったら、断って大丈夫ですよ?
35
迷惑ではないのです……けど、 せっかく妹さんが来てるのに……。
36
あら、妹は気にしないで。 どうせしょっちゅう来てるんだから、この子。
37
まあ、それはそうだけど。 私のことだったら、気にしないでください。
38
そうと決まれば……プロデューサー! 途中に、スーパーあるでしょ? あそこで降ろしてね!
39
ええ、構いませんよ。 それじゃ、車出してきますね。
40
(このみさん、何か考えがあるみたいだな。 ……ここはひとまず、任せてみようか)
41
このみ宅、夕食後……
42
まつりさん。アイドルのお仕事って、 そんなに忙しいんですか?
43
最近のお姉ちゃん、「忙しい」って言ってばかりで、 ちっとも連絡してこないんですよ。
44
ほ? ……このみちゃん、そうなのです?
45
それは、年末年始があったからで……。私達の仕事は 時間的に不規則だから、ちょっと連絡しづらかったの。
46
だからメッセージは送ったでしょ。それに、かりんが 行きたいっていうから、初詣には付き合ったじゃない。
47
あっ、それで思い出した! せっかく東京にいるんだし、初売りに行かなくちゃ♪
48
初詣の次は初売り? 都会に来たら、すぐはしゃぐんだから……。
49
まつりさんは、身長高いですよね。 あっ、私と同じくらいかも?
50
そうかもしれないのです。
51
なら、まつりさんも一緒に行きましょう! 明日! それで福袋を買って、わけっこしませんか?
52
わけっこ……。
53
だってお姉ちゃんとじゃ、サイズ的にできないし。 ね、いいアイディアだと思いません?
54
ちょっと、かりん? まつりちゃん、 かりんのワガママなんだから、聞かなくていいのよ。
55
ふっ……ふふふっ。
56
まつりちゃん?
57
まつりさん? どうかしたんですか?
58
なんでもないのです。 ……わけっこ、とっても楽しそうなのです。
59
けど、まつりが選ぶ服は、そー・きゅーと!なのです。 かりんさん、それでもいいのです?
60
甘い系は、ポイントで使いますから! 可愛すぎるのは、まつりさんにあげますね♪
61
勝手なこと言って…… まつりちゃん、ほんと断っていいんだからね!
62
ふーんだ。お姉ちゃんのイジワル! あーあ、 まつりさんがお姉ちゃんだったら良かったな~。
63
いや、あんたのほうがまつりちゃんより年上だから…… そこは無理だから、自覚しなさい。
64
ふふっ。……かりんさんは、 お姉さんのことが本当に大好きなのですね?
65
ええっ!? どこが!!?
66
まつりも、こう見えてお姉ちゃんなのです。 隠したってお見通しなのですよ。
67
別に、そんなことは……うう。
68
わ、私、コンビニ行ってきますね!
ホイールで拡大 / ドラッグで移動 / ダブルクリックで等倍ピンチで拡大 / ドラッグで移動