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(アイドルのみんなへの、インタビューが続いている。
小休憩を挟んで、朋花から再開だ……ふむふむ)
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天空橋さんは、どうして自分から
アイドルになろうと思ったんですか?
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そうですね~……。
それが最善だと思ったから、でしょうか~?
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子豚ちゃんたちに、あまねく慈愛を届けること……
それが聖母としての、務めですから~。
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なるほど……天空橋さんは、
個性的な世界観を持っていますね。
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そうですか~? うふふ。アイドルになる前から、
いつも悩んでいたんですよ~。
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この世界には、迷える子豚ちゃんが多すぎますから。
どうすればみんなを、正しい方向に導けるのかと……。
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アイドルになる前から、そんなことを……
やっぱり、朋花さんってすごいです!
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信念っていうのかな。こぶ……ファンの
みんなのためにっていう姿勢も、全然ブレないし。
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安定感がありますよね。子豚ちゃんたちが
朋花さんに救いを求める気持ち、わかるなぁ。
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うふふ、そんなに持ち上げないでください~。
使命はありますが、私も同じアイドルです~。
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それに、アイドルとしてだけではなく、聖母としても
……みんなに教わることは、多いんですよ~?
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ええ。たとえば、星梨花ちゃんの、
知らないことを恐れずに、追いかける勇気……。
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先ほども話にありましたが、そういう素直さや、
積極的なところは、聖母の資質だと思います~。
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ええっ!? わたしが聖母ですか?
え、えへへ……。
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それに百合子さんの、好きなことに対する
ぶれない気持ちや前向きな姿勢には、憧れますね~。
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と、朋花さんが、私に憧れを!?
そんな、えへへ……♪
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なるほど……みなさんそれぞれ個性的で、
お互いを補い合っている、ということですね!
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ありがとうございました! では続いて……。
最上さんもオーディションでしたよね?
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あ……は、はいっ! ええと、私は……。
小さい頃から、アイドルを目指していて。
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だから最初は、デビューすること自体が目標でした。
今は、トップアイドルを目指しています!
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なるほど。そんな最上さんは今、
たくさんの女の子たちの目標になっているとか。
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そんな子たちに、
何か言ってあげたいこととか、ありますか?
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あ、ううん、なんでもないの! 大丈夫……
ええと、ごめんなさい、その……私は……。
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すみません、今日のところはこれくらいで
よろしいでしょうか? もう結構長くなっていますし。
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そうですね! まだ初日ですし。天海さんのお話も、
次にしていただくという形で、よろしいですか?
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ううん、気にしないで。私もしっかり考えられて、
助かっちゃったくらいだもん、ね?
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は、はい、そう言ってもらえると……。
……うぅ。
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(うーん、そこまで深刻そうでもないけど、
一応フォローしておいた方がいいか……)
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静香、お疲れさま。
レッスンに、密着取材に……今日は忙しかったな。
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プロデューサー、さっきはすみません。
助けてもらっちゃって。
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いいって、そんなの。それより……大丈夫か?
どうかしたのかなって、ちょっと心配で。
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私の態度、やっぱりヘンでしたよね。
……質問された時、一瞬、考えちゃったんです。
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私……今の自分には、憧れて欲しくないなって。
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ふむ……。
理由、聞かせてもらってもいいか?
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なにより私自身が、憧れられないからです。
だって私、まだ途中だから。まだ夢に届いてない……。
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もちろんトップアイドルになるために、
できることは、精いっぱいやっているつもりです。
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でも……だからこそ、何も言えない……。
努力しても、まだ届いてないのに。
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うーん……そんな等身大の静香だからこそ、憧れて
もらえたんだと思うけど……そういう事じゃないよな。
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はい……正直に言ったら、突き放すみたいかなって
思ったら、言葉が出なくなってしまって。
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……っと、すみません! 私、そろそろ帰らなきゃ。
あの、答え、ちゃんと考えておきますね。
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(憧れられる側の悩み、か……。
さて、静香のために、なにができるだろう?)