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えっ? 「イヤです」って……。可奈、
プロデューサーさんにそんなこと言ったの!?
2
え、えへへ。たしか「イヤです! ……かな?」
だったような~?
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でも、本番中にまつりんがお願いしてくれて、最後に
かなりんもデビューできたもんね! よかった~☆
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ま、あれが4人にユニットを組んでもらおうと思う
切っ掛けの一つにもなったしな。
6
ユニット……。決まってからも、最初は大変でしたね。
誰も海美さんのダンスについていけなくて。
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わたし、秘密特訓してもらえなかったら、
ついていけなかったかもしれません……。
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せりりん昨日レッスンのとき、
「息吸って!」って注意されてたでしょ。
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ダンスに必死になると、いつも普通にしてるはずの
息を吐いて吸うこと、忘れがちになってね。
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それにキチンと息を吐くことで、
体の軸が安定してよろけにくくもなるんだ。
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新体操やバレエしてる人がやってる練習なんだよ。
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息を吐くのに練習があるなんて、
わたし初めて知りました。
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きちんと息を吐ければ、
バテたりよろけたりしにくくなって……
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せりりんも、
もっと楽しく踊れるようになると思うんだ!
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特訓のおかげで、少しずつですけど体力もついて、
みなさんについていけるようになりました。
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だから、わたしが今もCloverにいられるのは、
海美さんのおかげだと思います♪
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お、おおげさだよ~。私はただ、
頑張ったら頑張った分だけ、楽しいって。
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それはアイドルもバレエも同じなんだって、
伝えたかっただけ。
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だって私は、Cloverのお姉ちゃんだから!
……。でも……。
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はあはあ……。海美……さん……。
今のダンス、いつもと違いましたよね。
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私たち3人の実力なら……。海美さんの……
ダンス……に……。
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合わせられても8割くらい……サビだけは完璧に……
合えば充分すぎると思っていました。
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だけど……
今みたいに海美さんの全力に1曲丸々……。
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最後まで完璧についていけるのは
さすがに……おかしい……です。
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私はかなりんやしほりん、せりりんと
楽しく笑っていっぱい踊りたいの。
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だからこれが私の考えた、
今できる全力ダンスだよ。
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(私たちは海美さんほどダンスが上手じゃない。
だけど、それでもいいステージのために必死で……!)
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(今の海美さんのダンスでさえ
息が乱れる私たちだけど……!)
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私、みんなのことを考えてるつもりで……
みんなを信じ切れてなかった。本当にごめんね。
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い、いえ、私の方こそすみませんでした!
私が1人で焦って……勝手に、思いつめてしまって。
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大事なものを……。
一番大事なものを、見失ってしまって……。