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(『STARDOM ROAD』第三幕の稽古は順調に
進んでいる。ひとつ、気にかかっているのは……)
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お疲れさまです! と言っても、
今日はありさだけでしたね! アハハ……。
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プロデューサーから聞いたんだ。
ひとりで特訓なんて、水くさいぜ、亜利沙!
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でも亜利沙も、
他のアイドルによくやってるよな?
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ああっ、たしかに!?
そのとおりすぎて何も言い返せません……!
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オレが来たかったんだから、気にしなくていいって。
ほら、今回、周りがみんなライバルみたいな話だろ?
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芝居の方向性も、バチバチさせるって感じだし。
それで亜利沙、悩んでるのかなって思ったからさー。
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昴くん……。
心配かけてしまってすみません……。
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ありさが悩んでいたのは、それとは関係ない……
とも言えず。そのことではあるんですけど……。
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あの……ありさ、自分でも、自分の気持ちに
驚いてるんですけど……。
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可憐さんが「嫌な雰囲気」って言った時……
ありさ、「やってみたい」って思ったんです。
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で、でも! ありさ、そういうの初めてですし!
だから気持ちを作る練習をしたくて、それで……。
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あっ。でもでも、ありさなんかが一丁前に
気持ちを作るなんて、恥ずかしいですね!?
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……めっっっちゃくちゃすっげーじゃん!
オレ、感動したよ!
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昴くん……
ありさのコト、笑わないんですか……?
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? 本気でやってんのに、笑うわけないだろ!
すげーカッコいいよ、亜利沙!
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はうぁっ!? すすす、昴くんから、
カッコいいなんて言葉を賜っ……!?
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でもさー、芝居ってひとりでやるもんじゃないし。
そろそろオレ達にも、練習の成果を見せてくれよな!
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ううっ、眩しい……!
流石は昴くん、陽のオーラが圧倒的です……!
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わ、わかりました……ありさ、覚悟を決めます。
今日は一緒に、お願いします……!
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あ、ついでに動画も録っていいですか?
もちろんこれは下心ではなく、演技の勉強のため……!
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相変わらずだなー。
いいから、さっさとやろうぜ!
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……レッスンルームの方が、にぎやかだな。
昴、上手くいったのか。
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ふふ。策がうまくいったようですわね。
プロデューサー?
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え? もしかして、プロデューサーが
亜利沙ちゃんの予定を教えたのって、わざとですか?
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策とか、そんな大げさな事ではないんですけど……
いい方向に転がれば、とは思っていました。
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私達も、負けていられないですね!
亜利沙ちゃんの気合いに負けないようにしないと!
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そういえば紗代子と亜利沙は、
LOVERS HEARTの演劇公演で一緒でしたわね。
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はい! あの時も亜利沙ちゃん、演技は自信ない
なんて言いながら、すごく頑張ってたんです。
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そっか……紗代子さんは、
亜利沙ちゃんのこと、し、信じてたんですね……♪
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そういうの……なんだか、いいなぁ……
ふふっ……♪
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(今まで築いてきた信頼や絆は、
目には見えないものだけど、確かに感じられる)
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(この絆が見せてくれる舞台、きっと想像以上の
ものになるはず……おおいに期待しよう!)