1
それからも、桃子たちはたくさんお話ししたんだ。
クリスマスにはプレゼントもあげたりね。
2
FleurSはどんどん桃子の大切な場所になって……
だから、なかなか言えなかった。
3
桃子がしたいことは、ふたりとは少し違うって。
でもふたりに隠し事するのは、もっとイヤだから……!
5
この前の天体公演の静香さんを見て……
昔のお仕事のこと思い出しちゃったんだ。
6
それで最近、お芝居のこと考えて、
ちょっとボーっとしちゃってたの。
7
心配かけちゃったかもだから、
一応言っておいたほうがいいかなって。
10
……そ、それなら桃子ちゃんは……
これから……どうしたい……?
12
アイドルとして三人でトップになるんだから……
それが今の桃子の一番の夢だもん。
14
いやいや桃子ちゃん。
それなら演技のお仕事やったほうがいいよ!
16
ゆ、百合子さん!? 最後まで聞いて……!
桃子はなにも変えなくていいって……。
17
うう……ごめんなさい。私が力不足だから、
そう言わせちゃって。で、でも私頑張るから!
19
だから桃子ちゃん。
私たちに演技の極意を伝授して!
20
そう、ちょうど私もね! お芝居に興味あったんだ。
感情を込めて台詞を言うの元々すきだったし……。
21
物語を表現するには、
歌やダンスだけじゃ足りないもんねっ。
22
ゆ、百合子ちゃん?
今の話はどういうことだと……?
23
へ? どういうって……
演技のお仕事がしたいってことはつまり……。
24
本当は早くFleurSでドラマとかやりたいと
思ってるんだぞ……という話では……? あ、あれ?
26
正解!
今……FleurSの新たな目標が決まったわ。
27
目指すは木9! 巷で噂のドラマのゴールデンタイム
……木曜9時枠に三人そろってドラマの主演よ!
28
トップアイドルになるなら、
それくらいやってみせないとね!
29
も……木9……! ゴールデン……!
このみさん、また大それた目標を……。
30
大丈夫よ♪ 私たちには心強い師匠がいるもの!
ねっ!
32
……桃子ちゃん、忘れないでね。
あなたの夢がこれからどんな形になっても。
35
(桃子は……やっぱりばかな子だったのかもしれない)
36
(桃子の夢に付き合ってほしい……
そんな簡単なことがどうして言えなかったんだろう)
37
(三人で同じドラマに出演……その夢が叶ったら……
今度こそちゃんと伝えるんだ)