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そして『Brand New Song』第4公演。
それは『FleurS』の初ステージの日。
2
私も、ふたりに言えていないことがあったんです。
だから……。
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……よし! ふたりとも、準備できたわね。
行きましょう。
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ユニットとしてステージに立つ前に、
ふたりに話したいことがあって……。
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いつも素敵なお仕事がもらえて、定期的に劇場で
ライブもできて、3人でユニットまで組めて……。
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デビュー前のあの半年間のことを考えたら、
今が本当に幸せだなって。
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このみさんが3人でトップアイドルになろうって
言ってくれたとき、嬉しかった。
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桃子ちゃんの夢が、トップアイドルだって言って
くれたとき……私たちは本当に最高なんだって思えた。
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自分の夢がトップアイドルだって
言うのが……こわくなっちゃってて……!
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いつも空想ばかりしてるけど、現実の自分が
どうしたらトップアイドルに近づけるのか……
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それだけは想像もできないの。
どんなレッスンをすれば? どんな活動をすれば?
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……どんな気持ちでいれば……? ひょっとしたら
本当は私だけ……ふたりの気持ちに置いていかれて……
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ちょ、ちょっと百合子さん! それはちゃんと
時間をかけて話さなきゃダメなことでしょ!
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あのね……どんなに悩んだっていいよ。
桃子がそばにいて助けてあげるから。
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……。
現実のことを考えると震えてしまうんです。
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私には本の知識しかない。作られた物語の中の
世界しか知らなかったから……だけど……!
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だけどふたりといっしょなら、
そんな弱い気持ちもなくなっている自分もいて……!
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こわくても……頂点に立てるのがほんの一握り
だとしても、やっぱり私は夢を見ていたい……!
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こんなにも弱くてちいさな私だけど……
ひとりじゃ夢を語る勇気もないけど……!
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胸を張って……
私の夢はトップアイドルになることですって……。
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百年先まで色褪せない物語の、
主人公になることですって言えるようになりたい!
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私たちは花(フルール)。
弱くたっていい。ちいさくたってかまわない。
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ステージという庭で、いつも通りに……私たちらしく!
最高に花開いてみせましょう!