MLTD Archive(β)

はじまりの歌

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そして『Brand New Song』第4公演。 それは『FleurS』の初ステージの日。
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私も、ふたりに言えていないことがあったんです。 だから……。
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(ワアアアァァァ!)
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……よし! ふたりとも、準備できたわね。 行きましょう。
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ちょ……ちょっとだけ待ってください!
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ユニットとしてステージに立つ前に、 ふたりに話したいことがあって……。
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……私、思ったんです。
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いつも素敵なお仕事がもらえて、定期的に劇場で ライブもできて、3人でユニットまで組めて……。
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デビュー前のあの半年間のことを考えたら、 今が本当に幸せだなって。
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このみさんが3人でトップアイドルになろうって 言ってくれたとき、嬉しかった。
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桃子ちゃんの夢が、トップアイドルだって言って くれたとき……私たちは本当に最高なんだって思えた。
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……。 でも……! でも本当は私!
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自分の夢がトップアイドルだって 言うのが……こわくなっちゃってて……!
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なっ……
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いつも空想ばかりしてるけど、現実の自分が どうしたらトップアイドルに近づけるのか……
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それだけは想像もできないの。 どんなレッスンをすれば? どんな活動をすれば?
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……どんな気持ちでいれば……? ひょっとしたら 本当は私だけ……ふたりの気持ちに置いていかれて……
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ちょ、ちょっと百合子さん! それはちゃんと 時間をかけて話さなきゃダメなことでしょ!
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あのね……どんなに悩んだっていいよ。 桃子がそばにいて助けてあげるから。
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でも今は……今だけはそんなこと……!
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桃子ちゃん。 ……聞きましょう。
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……。 現実のことを考えると震えてしまうんです。
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私には本の知識しかない。作られた物語の中の 世界しか知らなかったから……だけど……!
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だけどふたりといっしょなら、 そんな弱い気持ちもなくなっている自分もいて……!
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こわくても……頂点に立てるのがほんの一握り だとしても、やっぱり私は夢を見ていたい……!
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こんなにも弱くてちいさな私だけど…… ひとりじゃ夢を語る勇気もないけど……!
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胸を張って…… 私の夢はトップアイドルになることですって……。
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百年先まで色褪せない物語の、 主人公になることですって言えるようになりたい!
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……。
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(ワアアアァァァ!!)
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時間ね。
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……やっと、また3人で歌える時が来たんだ。
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私たちは花(フルール)。 弱くたっていい。ちいさくたってかまわない。
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ステージという庭で、いつも通りに……私たちらしく! 最高に花開いてみせましょう!
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はい!
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……咲き誇れ! 『FleurS』!
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