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(局では今後の方針会議が続いている。
こちらの意向は伝えて、今は待機中だ)
2
台本調整するとは言ってたけど、尺自体は変わりそうに
ない。となると、貴音は出ずっぱりになるんじゃ……。
3
……期待に応えることには慣れています。
この試練、必ず乗り越えてみせましょう。
4
ですから、どうぞ見守っていてください。
私は他ならぬ、あなた様のアイドルです。
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(貴音の決意は固い。実際やり遂げてもくれるだろう。
ただ、単純に負荷が高すぎる……)
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はぁ、はぁ……四条さん、プロデューサー!
わ、私に……私に司会を手伝わせてくださいっ!
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私なら四条さんとスケジュールも合います、
合わせられます! だから……、でき、できますぅ!
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雪歩……心配を掛けてしまっているようですが、
言ったはずです。私なら大丈夫だと。
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違うんです、四条さん! 四条さんが心配で、
フォローしたいとかじゃないんです……。
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ただ……私が、四条さんと一緒に、
司会をしてみたいだけなんです!
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司会の席に、一人でいる四条さんを想像して、
その後ろに、私や春香ちゃん、伊織ちゃんがいる……。
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何度も想像してみたけど……きっと四条さんの隣に
いられた方が、私は絶対、嬉しいんです!
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雪歩……。
ですが、この土壇場からでは……。
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土壇場だけど、どうせ台本は書き直すんでしょ?
なら、やってみればいいじゃない。
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それに、雪歩は全然迷惑じゃないっていうか、
やりたいだけなんでしょ?
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貴音さん、私思ったんです。考えてみたら、
これまでの天体公演も、そうだったなって。
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劇場のみんなが、次の公演にバトンを渡すみたいに、
次から次へと思いを引き継いでいって……。
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そうやって、みんなで繋いできた公演だから……。
貴音さんも、一人じゃない方がいいと思います!
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そ、それは……。
プロデューサー、よろしいのですか?
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雪歩が手伝ってくれるなら、台本の直しは
少なくて済む。先方は喜ぶんじゃないかな。
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だから、あとは……
二人で手を取り合えるかどうかだ。
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……そう、ですか。では……。
春香、伊織、申し訳ありません。
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そして、ありがとうございます。
私も頑なになっていたようです。
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特番も、天体公演も……皆で繋いでいきましょう。
そして、雪歩……一緒にお願いできますか?
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っ! は、はいっ……お願いします、四条さん!
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よし、話はまとまったな。改めて先方に伝えるよ。
こうなった以上、やれること全部やりきろう!
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(今日はいよいよ、音楽特番『シンギングスター』!
できる限りの準備はしてきた……)
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(客席は満員! 春香と伊織はステージで、
貴音と雪歩は舞台袖で、それぞれスタンバイ中だ)
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あ、あの、四条さん……。
もしかして、緊張してますか?
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あっ、違ったらごめんなさい!
なんとなく、そんな気がしたっていうか……。
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いえ、ふふっ……見抜かれてしまいましたね。
そうです。春香と伊織には、内緒ですよ?
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由緒ある番組に、素晴らしい共演者の皆様。
皆の期待……流石に、重責を感じてはいます。
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で、ですよね……私も改めて、こんなに大きな番組で
司会をするって思ったら、足が震えてきちゃって……。
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でも……ふふっ。四条さんも同じだったんですね。
なんだか……嬉しいなぁ。
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はい。この緊張が四条さんと
お揃いだって思うと、ちょっと嬉しいっていうか……。
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緊張が、お揃い……。ふふっ、そう言われると、
なにやら嬉しい気持ちがいたしますね。
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本当ですか? ……えへへ♪
じゃあ、嬉しいって気持ちもお揃いですね!
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雪歩、以前言いましたが……あなたは強いです。
悲しい時、苦しい時でも、誰かを思いやれる人です。
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あなたとなら、どんな内容になったとしても、
楽しい時を過ごせることでしょう。
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四条さん……。はい、楽しませてみせますっ!
四条さんのことも、お客さんも、みんなも!