1
(Astro歌謡祭で新人賞を獲得した新生I.V.は、
名実ともに人気アイドルグループとなった……)
2
(第六幕ではその活躍が、暁クロエを中心に語られた。
世間の注目、そしてメンバーの成長……)
4
ふう、なんとか宿題が終わった。
芸能学校でも、宿題ってあるんだぁ……。
5
でも、普通の学校よりは少なめなのかな。
おかげで、レッスンする時間は作れるし……。
8
お疲れさま、クロエさん。
これからレッスン? それなら私も一緒に……。
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いや、今日はレッスンはしない。
勉強するから、この部屋を使う。いいよな。
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ご、ごめんなさい。
ちょっと、意外過ぎて……?
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苦手だし好きでもないが、必要なんだ。
英語の勉強。
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英語……。
もしかして、海外で活動したいとか?
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今すぐじゃないけどな。ただ、
日本だけにこだわる理由はないって気が付いた。
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だって、海外でしょ。
知らない人ばっかりで、言葉も通じないし……。
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だから、今から勉強するんだろ。
それに……。
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自分のやりたいことができなかったり、
夢が叶わないことのほうが、よっぽど怖くないか?
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今日のお仕事は、これでおしまいだね。
藍さんは撮影に行っちゃったし、帰ろうか?
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あ、ごめんね。私もこの後、
打ち合わせが入ってるの。
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この前クロエさんに話した、映画のです。
主演が決まったので。
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……。なるちゃん、
アイドルやりたいって言ってたのに……いいの?
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だから神宮寺さんと相談して、演技仕事は断ってたの。
『I.V.』のみんなで出演した学園ドラマくらい。
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オファーが来ても、内容に納得できるものだけ
引き受けたかったから。
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今回の話は、納得できたってことだろ?
よかったじゃないか。
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うん。私の、これまでの仕事をちゃんと知って、
評価した上でのオファー……うれしかったな。
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もちろん、両親のことも……湊くんも。
必要な時には、遠慮なく利用させてもらうけど。
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ふふ、ありがとうございます。
……でも私、そんなに変わってないんですよ?
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私の価値は、私が一番よく知ってます。
だから、大丈夫。
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(……。みんな、アイドルとして、
自分の道を歩み始めてるんだ……)
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(あれ……? それじゃあ、私は……?
アイドルとしての、私のこの先は……?)
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(私は……なんで、
アイドルやってるんだっけ……)